去る11月24日、ウクライナの首都キエフ(キーウ)のアート系施設Samskara展示場にて6週間に渡り開催されたキエフ日本祭り「ザハドコーヴァ・ヤポニア」(日本語訳:ミステリアス・ジャパン」のスペシャル・ゲストとして「日本市場に売る」というお題で90分間のスピーチをさせていただきました。
ウクライナは国を挙げてその非常に先進的なIT技術を売ろうと試みていますが、優秀な技術者にあふれているのにそれをどうマーケティング、マネタイズし売っていくかという点ではまだまだ彼らが学ぶべきことが多いのではと思います。またその輸出先も欧米、イスラエルなどがほとんどで日本はほぼ完全にスルーされています。日本市場は中国、韓国の後塵を拝している有様ですが、今年に入り楽天はじめ次々と日本IT企業がウクライナ詣でをしており、筆者も猫の手も借りたいほど忙しい毎日を送っています。ウクライナはまさに今後5~10年のスパンで見ると東欧のシリコンバレー化を遂げることがほぼ約束されています。
会場は日本関連の様々なアート作品や展示物、将棋、囲碁、お茶会、VR体験ルーム、弓道や舞踊、などのパフォーマンス、コスプレ・コンテストなどが行われ日本文化が遂にここウクライナでもポピュラーになりつつあるという実感を得ることができました。筆者の周りも親日家が非常に多くおり、友人も多く訪れました。
筆者はポーランドに2年弱住んでいたのですが、親日度という一点だけ見ればウクライナはまだまだこれからと言わざるを得ません。在住日本人の数も進出日本企業の数もポーランドと比べ10分の1規模のウクライナとEUに2000年代の初めにすでに加盟していたポーランドと比べるのは少々酷ですが、ウクライナがポーランドの20年前時点にいるという観点でみればウクライナのほうが遥かに伸びしろ、可能性はあると言うことがわかると思います。
プレゼン会場には予想を上回る人が押し寄せ、プレゼンの後に行われた質疑応答では英語で堂々と質問する若者に質問責めにされました。日本語で質問した方もおり、びっくりしました。