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ソフトウェア製品開発現場の視点

乗換え案内系のサービス

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2年前にオフィスが移転して以来、通勤時の電車の乗換えが複雑になった。どのルートを使っても絶対に1回乗換えでは到達できない。2回乗換えで考えると、今度は可能性のあるルートが少なくとも4つくらいあり、さらに到達時間はほとんど変わらない。ただ、夜遅くなって、電車が少なくなると、電車に乗るタイミングと乗換えのタイミングによってルートごとの到達時間が大きく変わってくる。そこで、毎日帰宅時に乗換え案内系のサービスを駆使して、そのタイミングで最も早く自宅の最寄り駅に到達できるルートを探している。

この条件で乗換え案内系のサービスを使うと、いろいろと使いにくい点が見えてくる。例えば、以下のような要求が出てくる。

  1. 乗換えが面倒など、絶対に使わないルートは候補に上げないで欲しい
  2. 混雑が少ないなど、経験上の好みのルートが、到着時間が同じであるのにも関わらず候補にでない
  3. オフィスから駅までは5分くらいかかるので、5分後以降の候補を出して欲しいが、時刻をいちいち指定する方法以外に簡単な方法がない。

まだまだ、ソフトを良くしていく余地はたくさんあると思うが、無料のサービスに多くを期待するのは難しいかもしれないと思っている。

私の問題はオフィスから自宅までのルートを探すことで、常に限られた候補から最適なものを選択するだけなので、on-line でプログラムから読み込める時刻表などあれば、簡単なプログラムで作れそうな気がする。しかし電車の時刻表を出すサービスで、プログラムから利用可能な形式になっているものは、今のところ見つかっていない。もし、XML などの決められたフォーマットで電車の時刻表にアクセスできるサービスがあれば便利だと思うが、どうだろうか? 鉄道会社に期待しても、わざわざそのようなデータを配ることもないだろうし、一人でデータを作るのは現実的でない。もしWikipedia のように日本中の人が自分の近くの駅の時刻を、時刻の改定があるたびに書き込んでいくようなことができれば、時刻表データを作るという膨大な作業がなくなるので、もっと使いやすくて面白いサービスができてくるかもしれない。

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