訊けなかった質問を皆で訊けるサービス『QLive』
皆さんは、『Startup Weekend Tokyo』というイベントをご存知でしょうか。
『Startup Weekend』は世界の各地で、高いモチベーションを持つ"開発者"、"ビジネスマネージャー"、"グラフィックアーティスト"など得意分野を持つ人達でグループをつくり、僅か三日間でアイディアからプロトタイプを創り上げ、実用可能なプロジェクトを築き上げるイベントです。イベント形式は、初対面のメンバーで構成されたグループ対抗のビジネスコンテストです。
実は、このイベントは 東日本大震災が起きた当日に開催される予定で、僕も参加する予定だったイベントなのですが、実際には今年の5月20日〜22日に東京で開催されました。Startupや新しいサービス、面白い仲間を探すには最高の環境だと思います。
この、『Startup Weekend Tokyo』で優勝した『QLive』というサービスが、イベントにおいての効率性を向上させる良いアイディアだと思ったのでご紹介します。
Q Live: Winner of Startup Weekend 2011 from Penn Olson on Vimeo.
講演会等のイベントにおいて、講演者と参加者が双方向に唯一コミュニケーションを取れるのはQ&Aタイムです。でも、そのQ&Aの時間は限られているので、自分が訊けなかった場合や、恥ずかしくて訊けなかった場合があると思います。講演者も最後の質問でその日のプレゼンの後味がかわります。こういった問題を解決し、その日のイベントの”質”を向上させるサービスが『QLive』です。
『QLive』では、講演中に話を聞いている視聴者があらかじめ講演者に訊きたい質問を投稿し、他の視聴者が投稿された質問の中から自分が(も)訊きたい内容に投票することができる仕組みだ。皆が訊きたい質問を選び抜くことで、時間に限りのあるQ&Aタイムの質と効率を上げることを目的としている。
ここで、例を挙げてみます。
先日から行われている、青山学園での寄付講座では熊谷さんをはじめとする多くの著名人が講演をしています。これだけの著名人が毎週講演することもあり、多くの人が会場に押し寄せ、沢山の質問を投げかけたいと考えるはずです。(あくまで僕の考えです)
そんな質問の嵐の中、
『時間がないので、最後の質問をよろしくお願いします!』
というアナウンスがでました。どんな質問が出るのだろうと会場のボルテージも最大の中。そんなとき、話とは関係なく、とても長い質問がでたら皆さんはどう感じますか。
恐らく、会場が一気に冷めてしまいます。講演者から刺激を受けていた視聴者の感情の昂りは冷め、講演者も後味の悪い講演だったと感じざる終えません。
イベント開催中の運営で注意するべき点ですが、特にQ&Aのような視聴者参加型のイベントは調整がかなり難しいと思います。そんな中、『QLive』は今後、大学の講義やテレビ番組などでも使用される、”シンプルだけど、実は幅広い活用方法がある”面白いサービスではないかと私は注目しています。
皆さんは普段から参加しているイベントで効率の悪い出来事に遭遇していませんか?
もし、遭遇しているのであれば教えてください。是非、一緒に解決するサービスを創りましょう(笑)
Startup Weekend Tokyo
http://tokyo.startupweekend.org/
QLive
http://qlive.co/
青山学園寄付講座 -講義スケジュール-
http://www.gmo.jp/info/aogaku/
『今日のお知らせ』
5月19日より株式会社ループス・コミュニケーションズのインターン生が、オルタナティブブログに投稿を開始しました。
各々、異なるテーマで執筆致しております。是非、他のメンバーのブログもご覧ください。
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