SNS・ゲーミフィケーションを活用した新しい社会貢献・寄付プラットフォーム「i-kifu」
ソーシャルネットワークと連携し、ゲーミフィケーションの考え方を活用した新しい社会貢献・寄付プラットフォーム「i-kifu」を紹介します。
i-kifuは一般社団法人i-kifuが2012年2月25日よりβ版サービスを開始しました。
もっとカンタンに、楽しく、社会貢献
i-kifuは「もっとカンタンに、楽しく、社会貢献」をビジョンに、FacebookやTwitterと連携し、ゲーミフィケーションの考え方も取り入れた、運営者曰く「新生代の」社会貢献・寄付プラットフォームです。
参加するユーザーは、26のNPOが展開する7つのカテゴリー(環境、教育、災害、動物保護、社会問題、子供、健康)の31の「プロジェクト(具体的な社会貢献活動)」(2012年8月14日現在)から、応援したいものを探します。プロジェクトには以下のようなものが登録されています。
- 行き場のない日本の動物たちに救いの手を(ARK)
- ウガンダで暮らすエイズ孤児たちへ教育の機会を(PLUS)
- 東北の子どもたちに学校を―コラボ・スクール―(Katariba)
- インド北東部の炭鉱での児童労働根絶プロジェクト(ヒューマンライツ・ナウ)
- カンボジアの子どもが売られない世界をつくる(NPO法人 かものはしプロジェクト)
応援の方法は2つある
プロジェクトの応援の方法は2つあります。
- FacebookやTwitterでプロジェクトのことを広める
- 寄付をする
例えば、NPO法人 かものはしプロジェクトの「カンボジアの子どもが売られない世界をつくる」というプロジェクトの場合、Twitterで広めるには、
カンボジアでは、生活の苦しさから、子どもを700ドルで売春宿のオーナーに売らざるをえない母親がいることを知っていましたか?
という明確なメッセージが掲載されています。また、寄付をするには、3,000円で「1人の女性が売られないよう保護され、自立のための職業訓練を受けることができる」と、その使途が明確にされています。
応援の方法に応じて「カルマポイント」がたまる
参加するユーザーには、応援の方法に応じて「カルマポイント」というポイントがたまります。例えば、Facebookで広めると50カルマポイント、Twitterで広めると50カルマポイント、1,000円を寄付すると1,000カルマポイントといった具合です。
カルマポイント上位のユーザーは「カルマ・リーダー」としてサイト上で紹介されます。
ソーシャルグッドが話題になって久しいが
4.89%、2.53%、0.36%、5%、0.09%、0.04%、1.57%、1.2%、0.1%、3%、0.33%、0.04%、0.29%、13.33%、1.23%、3.86%、1.47%
列記した数字は本日(8/14)現在の、寄付金を募集しているプロジェクトの目標達成率です。これ以外にも0%のものが8件あります。非常に低い達成率ですよね。
ソーシャルネットワークと連携し、カルマポイントなどゲーミフィケーションの要素も取り入れ、仕組みとしては良くできていると思います。プロジェクトの内容も意味のあるものばかり。そして、それぞれのユーザーアクティビティーの表示、プロジェクトの説明、ニュース、実施するNPOのプロフィールなどの情報提供もきちんとしています。
それでも、目標達成率は低い数字です。「ソーシャルグッド」という言葉が話題になって久しいですが、少なくとも日本での成功例はあまりありません。私たちはFacebookやTwitterなどを日々活発に利用していますが、ソーシャルグッドの仕組みはうまくいかない……。
ずっとこういう状況が続くのでしょうか?