もしも、あなたがハイパーレスキュー隊の隊長だったら?その3
前回までのあらすじ
福島原発の注水作業を成功させたハイパーレスキュー隊、かれらの
鉄壁のチームワークがなぜ生まれるのかについて書いています。
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エピソードその3 自分たちは英雄ではない
最後に彼らは言いました。
「自分たちは英雄ではありません。やるべき職務をまっとう
しただけです。」
おそらくこれはただの謙遜ではなく、本心から出た言葉でしょう。
彼らがそう言えるのは、日々の作業にこの上ない充実感を感じて
いるからだとわたしは思います。
使命感をもった仕事を、信頼できる上司や仲間たちと、明確な
役割分担をもって遂行する。
この当たり前のようでいて、なかなかできないことを彼らは
やっている。
人を助ける、人に喜んでもらうという行為は、同時にそれを
与える人にも誇りと充実感をもたらします。
まして、たくさんの人の命に関わることならなおさらでしょう。
さらにそれを分かち合える仲間がいるということには、この上もない
幸福感を感じられることと思います。
その誇りと充実感によって、彼らの人生は十分に幸せであり光り輝いて
いるのです。
地位や名誉やお金以上の幸せをすでに手にしているのです。
英雄の称号に興味がないのはあたりまえかもしれませんね。
☆鉄壁のチームワークが生まれる理由③
仕事に対する誇りと充実感が最高のチームワークとパフォーマンスを生む
いかがでしょう?
ハイパーレスキュー隊のような、他人のために自分の命を危険にさらす
究極の仕事においては、チームがチームとして機能するための絶対的な
条件が必要になります。
そこからはたくさんの学ぶべきことがあります。
もしもあなたがリーダーで、チームがうまくいかずに悩んでいるのなら、ハイパーレスキュー隊の隊長になったことを想像してみてください。
今まで気づかなかった自分のやるべきことが見えてくるかもしれません。