29歳の若者に16億円を投資する会社
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オープンソースPBXで有名なAsterisk。このソフトウェアを提供するDigium社が先ごろ、VCから$13.8M(約16億円)の出資を受けたと発表しました。
Digiumの社長はMark Spencerという、俳優のような名前の若者で、まだ29歳です。同社はオープンソース版のAsterisk Open Sourceと、企業向けの上位エディションAsterisk Business Editionを両輪で提供するコマーシャルオープンソースベンダです。
今回、同社にポンと16億円も出資したのはMatrix PartnersというVCです。同社はかつてJBossに$10Mを出資したVCとしてオープンソース界では有名になりました。今回、おそらく、大型のIPOを目指してより体力を付けさせ、デファクト(オープン)スタンダードの座を早急に得ようとしているのでしょう。
ただ、Matt Asayのブログによれば、Dugiumは既に年間売上げが$10Mに達しており、利益も出ているようです。利益が出ていることを把握してから投資をするパターンは、ディスカウントキャッシュフローが計算しやすいので、冒険ではなく、着実な投資案件ではないか?と思われる方も多いでしょう。
しかし、もし皆さんが投資する側だとして、29歳の若者がソフトウェアPBXという新たなコトを始め、さらに、それがコマーシャルオープンソースという新たなビジネスモデル(コト)によってビジネス化されていたとしたら、本当に投資されますか?
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