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色は日常に当たり前のように存在しています。そして、意識するしないにかかわらず、私たちは色の影響を受けているのです。カラーマーケティングといっても、色の使われ方は多様で、パッケージや商品の色だけに限らず、販売促進、そして企業や人のイメージ戦略、また、商業施設や病院、美容院など様々な環境での色彩計画、そしてセラピーなど、様々な分野に及びます。ここでは様々な角度から事例を紹介し、色を付加価値として取り入れていく方法をお話ししたいと思います。

今年は「赤い家電」がトレンド!なぜそんなに売れているか分析してみた

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家電製品全般を「白物家電」というように、従来から家電の色は白、もしくは無彩色(色味のない色)というイメージがありました。
その中で色のついた家電は徐々に増えてきましたが、特に今年は「赤い家電製品」がトレンドとなっているようです。
なぜ赤い家電が売れているかを、今回専門家の立場から分析してみました。


赤い家電ブームに火をつけたのは、2004年に発売されたシャープの「ヘルシオ」だと言われています。

他社と違った目線から、「水で焼くとおいしくなる」という台詞で、水蒸気オーブンという新しい分野を作りました。
しかもその際、色展開に「赤」を加えることによって、売り場でも目立ち、消費者の心を惹きつけました。
メーカー側も、売り上げにおいて赤は2割と予測してたそうですが、4割も売れて驚いたそうです。

赤は色の中でもっとも自己主張をする色です。
遠くからでも目につく「進出色」であり、人の注意を促す「誘目性」の高い色です。

だからこそ、家電売り場に置いては存在を感じさせる色なのです。


他には日本の住宅の間取りの変化があげられるでしょう。

以前は、玄関から中廊下を通り各部屋に行くという設計の家が多かったのですが、現在はリビングを通って各部屋に行くという間取りが主流になりつつあるのです。
つまり、家の間取りがオープンになっているのです。

また、オープンキッチンの家も増えていることから、赤い家電はスタイリッシュでインテリアとしての存在感も強くなります。
赤は少しの分量でも強い印象を与える色ですので、白い壁などととても相性がよくおしゃれに見えますし、家事をするのも楽しくなりますよね。

そして、赤があることによって、家庭が暖かく、華やいだ雰囲気にもなります。
「赤い糸」という言葉のように、赤は人と人が繋がる色で、ハートを連想する色。
家族の絆を強め、みんなを元気にしてくれる色なのです。


さらに、現在の日本の家電が、日本人だけでなく中国や韓国などにマーケットを広げているのも理由の一つだと思います。
赤が縁起がいいとされている国の方は赤い家電を好みますし、韓国のドラマなどではよく赤い冷蔵庫が映っています。


赤い家電は、今後ますます人気が出そうですね。
そのうち「赤物家電」という表現も生まれるかも!?

 

P.S.明日12月19日に、山田美帆が朝の情報番組「Zip(5:50~8:00)」に出演します。
でも、残念ながら、私の出演する場面は、関西ローカルの「 す・またん」というZipの中でも読売テレビ制作の特集なのです。
本人も見れないので、関西の方、よろしければ私の代わりにご覧ください♪

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