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色は日常に当たり前のように存在しています。そして、意識するしないにかかわらず、私たちは色の影響を受けているのです。カラーマーケティングといっても、色の使われ方は多様で、パッケージや商品の色だけに限らず、販売促進、そして企業や人のイメージ戦略、また、商業施設や病院、美容院など様々な環境での色彩計画、そしてセラピーなど、様々な分野に及びます。ここでは様々な角度から事例を紹介し、色を付加価値として取り入れていく方法をお話ししたいと思います。

鳩山首相がゴールドネクタイをつけなくなった理由は!?

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先日TBS「ひるおび!」から取材を受け、私の顔写真と共に今日それが流れる予定だったのですが・・・
どこに行ったんでしょう?
今回はその取材された内容をお届けします。

 

鳩山由紀夫首相のトレードマークと言えばゴールドのネクタイ。
ところが、TBS「ひるおび!」の調査によれば、最近そのゴールドのネクタイを
つける回数が減っているそうです。
今回は、そのことについて、色彩心理学の面から検証してみたいと思います。

 

鳩山首相内閣が発足した当時は、百貨店に問い合わせが殺到し、
売り場にはコーナーまでできたとか!?
当時「金メダル」をイメージして、幸夫人が選んだというゴールドネクタイ。
今となっては皮肉な結果を出していますが・・・

 

色には三原色(マジェンタ、シアン、イエロー)というものがあって、
それを混ぜ合わせることによって、すべての色を作ることができるのですが、
ゴールドは、色の三原則を混ぜても作ることができない特別な色なのです。

 

だからゴールドは、何もかも兼ね備えた特別な人
(もしくはそういう風になりたい人)が惹かれる色なんですね。
あるいはそう見られたい人も、この色に惹かれます。

 

 

赤と同じく男性的なエネルギーを持っていて、前進するためにも最適な色です。
欲しいものを手に入れたい時、目標を達成したい時に、
ゴールドを身につけるといいのです。
またリーダーでありたい、成功したい、尊敬されたいという気持ちも表す色です。

 

 

鳩山首相も、当初は、このような気持ちで臨んでいたでしょう。
ただ、支持率の大幅な低下や、米軍普天間飛行場の移転問題など、
だんだん気持ちがなえてきてるのではないでしょうか?
だからゴールドという色が強すぎて、つける回数が減ってきたのかもしれません。

 

また、以前は明るいゴールドを身に着けていた鳩山首相ですが、
最近は黒の分量が多め、もしくは以前より暗いゴールドを好んでいるような気がします。

ゴールドは本来「希望」の色。

心理学的にも、明るいゴールドを身につけたくなるときは、
「楽しみ」や「好奇心」がいっぱいで、目標に向かって突き進んでいるときです。


ところがそれがどんどん暗くなるにつれて、
希望や目標を見失い、無気力な状態になりはじめていると考えられます。

特に黒の分量が多くなってくると、
弱い自分を守りたい心理の現れとも、とれるでしょう。

 

 

実際に鳩山首相から直接聞いたわけではないので、真偽はどうかわかりませんが、
このように選ぶ色は、その人の心理状態を反映することが多いのです。

 

しかも同じ色でも、明るいかまたは暗いか、鮮やかかもしくは地味かによって、
心理状態はまったく変わってきます。

 

 

これからも鳩山首相のネクタイに注目です!!

 

 

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