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夏目房之介の「で?」

ヤマザキ・マリ、とり・みき『プリニウス』12巻完結編 新潮社2023年

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ヤマザキ・マリ、とり・みき『プリニウス』完結編。だいぶ前にお送りいただいたのだが、やっと読めた。感動の傑作完結である。とり・みきによるベスビオス(本書表記はウェスウィオス)火山噴火の描写は圧巻。ヤマザキ・マリの抑制された展開も感動。巻末の対談「侃々諤々の最終巻」で語られる両者の対立も興味深い。理の人、とりに対し、直観の人、ヤマザキの作家性の乖離が作品の質量を上げてゆく過程が明らかに。面白い。ぜひ、読むべし。てか、報告が遅れてすみません。ちなみに私も、格闘技最強のさえない禿のおっさん、フェリクスのファンでした。
テキストのイラストのようです
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