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夏目房之介の「で?」

2021.11.7 「題名のない音楽会」ショパン時代のピアノ

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最近「題名のない音楽会」を録画してる。昨日はショパンの時代のピアノが今とは違うので、昔の音を再現して比較する音楽の歴史学。物凄く面白かった。19世紀のピアノはハンマーに力を伝える機構が今と違い、少し遅れて戻るので、現在より曲の速度も遅く、音のたわみもあり、思い入れのある陰影が強調される。今のピアノが技巧的に聴こえるとすれば19世紀のそれは情緒的で、グルーブ感がありロマンティックな感じがした。まさにロマン主義の時代。24の前奏曲には今や我々は胃腸薬を連想してしまう曲もあったが、大変楽しめた番組だった。
https://www.tv-asahi.co.jp/daimei_2017/contents/Broadcast/0306/
題名のない音楽会|テレビ朝日
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題名のない音楽会|テレビ朝日
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