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夏目房之介の「で?」

映画『メイキング オブ モータウン』

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『メイキング オブ モータウン』を観た。ホントに面白かった。デトロイトの自動車産業の流れ作業のフォード主義に影響されて音楽製作の立体的な生産サイクルを作り、黒人だけでなく移民系の白人も含めたファミリー企業によって世界的なブームを作っていく過程を、インタビュー、当時の映像、写真を使ったドラマ仕立て、当時の会議の録音など、ドキュメンタリーとして大変興味深い出来になっていた。非常に早い展開でついていくのが大変だったが、何しろ同じ時代を生きているので懐かしさもあり、そうか、そういうことだったのか、という発見もあり。子供時代のマイケル・ジャクソン、スティービー・ワンダー、マーヴィン・ゲイはやっぱりすげえなあと思った。ベリー・ゴーディとアーティストたちの関係とモータウンの終わりへの過程は、しみじみと時代というものの幸福と過酷さを感じた。しかし、ベリーの明るさとスモーキーの仲のよさが全体を救っていた。音楽が充分に聴けない不満を持つ客はいるかもしれないが、帰って聴けばいいしね。悲しくないのに、なぜか何度も涙がつーっと流れた。自分でも何でだかよくわからん。 
http://makingofmotown.com/
「メイキング・オブ・モータウン」公式サイト
MAKINGOFMOTOWN.COM
「メイキング・オブ・モータウン」公式サイト
"モータウン"の創立者ベリー・ゴーディへの初密着ドキュメンタリー 伝説作りのノウハウが語られる!9月18日(金)全国公開中!
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