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夏目房之介の「で?」

『疾風の勇人』2巻

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http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063885996

『疾風の勇人』2巻読みました。相変わらず面白い。何しろ池田隼人が主人公(図像に描かれている人物。実物の写真、映像を知ってる人には驚き!)なので、戦後の経済政策が主題なのだが、それがこんなヤクザマンガみたいな世界観と演出で描けちゃうのが、面白い。吉田茂、佐藤栄作、大平正芳、宮澤喜一、田中角栄という元首相たちがからみ、米国からくるドッヂ、シャウプらと、やくざマンガまがいのやりとりを繰り広げる。しかし、経済政策で娯楽マンガ作っちゃうってすごいよね。戦後史に興味あるから面白い、ってだけではないよね。

1947年。終わりの見えない占領が続く日本。復興財源をかき集める大蔵省次官・池田勇人の前に現れた吉田茂が吼えた! 「GHQを追い出し日本を独立させる!」 池田は吉田と行動を共にすることを決意! そして吉田のもとに新時代の戦士達が結集する! さあ、GHQからこの手に政(まつりごと)を取り戻せ!!
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