井上雄彦『リアル』12巻
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表紙、かっこいいー。キャラクターへの愛情が感じられる。
前巻から1年、ようやく出た『リアル』12巻。
大好きな、最高にいいキャラのプロレスラー白鳥が、リハビリもままならぬまま、ついにリングに登場。同期の盟友で若い頃タッグを組んだ相手と、ヒールとして闇を歩いてきたプロレスラーとして対戦する。うまいなあ。一巻全部使ってプロレスですよ!
この物語としては、ごくたまにある車椅子バスケの場面をのぞけば、久しぶりの躍動感溢れる運動場面。しかも、白鳥は自分の足で立てないんだぜ。リングのロープにつかまって、ようやく立っているにすぎない。そんな彼がどうやって「活躍」するのか? それを観戦するリハビリ仲間、花咲君と高橋の反応はいかに。いや、見ごたえあります。泣きますね、ほんと。
で、いよいよ、白鳥の最後の勝負に触発された高橋が覚醒するわけですよ。その心理描写が、ちょっと驚くような比喩で示されたり。あと、裏表紙の絵が、井上雄彦とは思えぬ、何というかその、プロレスの濃さ充満的な?
ともあれ、この先またどのくらい待たされるのかわかりませんが、やっぱり面白いっすよ、このマンガ! ひさびさ、単純に読者になれる、と僕がいうと、奇妙かしら。
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