清水玲子『秘密』が終わる! そして・・・・
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「メロディ」(白泉社)6月号で、清水玲子『秘密』が、カウントダウン。8月号で「エピローグ・一期一会」だそうです。
いやあ、この作品は前にも触れたと思うけど、すごかったです。死んだ脳から記憶された映像が抽出できるようになった近未来のSFミステリーだが、その設定を人間心理の奥まで使って、人間であること(人は記憶によってアイデンティティを持続している)の怖さを描き、本当に楽しませてくれた。そして見事に話をまとめ(BL色もアリ)、大団円。拍手。
学習院大の特別講義で「暴力」をテーマにしたとき、この作品を「見えない暴力」の例として使わせていただきました。
ご参考までに、他の作品。
全然違うジャンルですが、原作・百田尚樹、作画・須本壮一『永遠の0(ゼロ)』(双葉社)。
なぜか最終の5巻だけ送っていただいたのだが、それを読んだだけでも、かなり感動しました。戦後世代が、祖父の謎を追って、戦争と零戦と特攻がからんでいく。
正直、原作どころか、5巻以前も読んでおらず、ここで紹介するのも気が引けたんですが、でも間違いなく面白いです。
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