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夏目房之介の「で?」

『落語心中』に「夢金」

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日曜日、ビデオテープを引っ張り出して志ん朝の「夢金」を観たりしてたら、昨日買った雲田はるこ『昭和元禄 落語心中②』に、師匠のライバルが若い頃やる難しい噺として出てきてびっくりした。2巻にして、すでに師匠の昔話に移行。破天荒な悪がき系とお坊ちゃまなインテリ系というマンガ的類型だが、落語の世界でもありそうな対比。出てくる噺は他に「鰍沢」「野ざらし」など。

ちなみに、日曜は八代目桂文楽の音源で「酢豆腐」「明烏」も聴いた。いいなあ。この噺は昔何回も音源で聴いてほぼ憶えているし、「商売のきっさきが鈍っていけません」なんて言い回しは、この噺で憶えた。甘納豆も食べたくなるね。

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