世界一になった日本のスパコン「京」と HPCのコモディティ化への思い
皆さん、こんにちは。 日本IBMの柴田です。
自社の製品で無くても、日本のスパコンが世界一になるということに関しては素直にうれしいです^^。 実に7年ぶりの「世界一奪還」になりますね(7年前の当時はNEC製の地球シミュレータ@JAMSTEC)。
京に関しては、様々な人がいろんな場で意見を述べていますね。 柴田も簡単ではありますがコメントさせて頂こうと思います。
1位になる意味は確かにあります。。話題性が違います。去年 東京工業大学の TSUBAME2.0 が世界 4 位になったときも話題性は十分に有りましたが、今回の話題性はそれを遙かに超えています。
1位で有ることが、日本のIT技術の発展につながるという人もいらっしゃいます。 一部では同意しますが、あくまで「それを使いこなすことができる人がたくさん増える」ことが前提です。是非 京 を日本中のみんなが使いこなして、日本の技術力が大きく発展することを願ってやみません。
作ることが目的ではなかったはずですから。
一方、みんなが使えるスパコンってあるんでしょうか。。 はい、有ります!!
皆さんが毎日利用しているPC.. その性能10年前のスパコンレベルです!! つまり皆さんがPCのCPUとメモリを100%使って何か計算をしていれば、それはまさに「HPC」なのです。 「そのHPC」をもう少し工夫をしてスループットをあげて例えば100倍その処理が速くなったら。。。解決できる問題レベルが大きく向上して世界が変わる。。 ということになればまさに「スーパーコンピューティング」の世界です。こういったことを気づいてもらえるように、微力ながらいろいろと活動していますので 興味の有る方は是非お気軽に声をかけてください!!
これが、 HPC goes Mainstream ですね!!