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SNSをビジネスに活用したいなら、最初はSEOを切り離して考えた方がいい

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作成者:中山陽平

20120327_social_seo_divideSEOとソーシャルメディアについては、主に

ソーシャルメディアをどう使えば、SEOにもいい影響を与えられるのか

がよく出てくる論点です。

よく言えばシナジー効果、悪く言えばソーシャルメディアを利用して検索エンジンに対する評価をあげよう、そして上位表示させよう、といった文脈ですね。

しかし、結論から言えば、少なくとも慣れるまでは

  • ソーシャルメディアの評価はたしかに検索エンジンの順位決定要因の中に入っている。
  • しかし、ソーシャルメディアをSEOのための1つの道具として使うのは、効率が悪く、かつリスクが大きい。
  • なので、むしろ両者はある程度切り離して考えたほうがいい

です。

大事な事は、

WEB戦略という1つ上の視点から両者を見ること

そこで今回は、その辺りの上手な考え方をお伝えしたいと思います。

これからソーシャルに本腰を入れようと思っている、まだソーシャルに詳しくない方に特に読んでいただきたい内容です。

1.SEOとソーシャルメディア間で、直接のシナジー効果を期待すべきではない

例えば、

  • ソーシャルメディアで「たくさんフォローしてもらう」「たくさんのいいね!をもらう」「たくさんの+1をもらう」ということを、SEO目的で行う

これは、悪い意味で非常に一般的に行われていることです。

「いいね!」を1,000単位で売る業者は少なからずあります。費用は微々たるものです。

いいね!販売業者

Twitterでたくさんの人をフォローして、フォローし返してくれなかった人をアンフォローし、結果として10万人レベルでフォロアーを持つ。今でも行われています。

SEOというだけではなく、自社サイトへのリンクが含まれた投稿を繰り返し、集客を狙うという観点でもあります。

商売に結びつくか?

しかし、どれも商売には結びつきませんよね。

それは、

「いいね!」を買う=「バックリンクを買う」なので、そもそも手法がスパムまがいなのもさながら、

根本的にやり方を間違っているからです。

2.ソーシャルメディアは「間接効果」、SEOは「直接効果」を狙うもの

そもそも

  • SEOは、検索エンジンからの直接WEBサイトへの集客を行い、WEBサイト内で見込み客を育成して、購買につなげるもの
  • ソーシャルメディアは、ソーシャルメディア内での交流を通じて、信頼や権威を育み、その関係性の中で、サービスや人そのものに興味を持ってもらい、SNSの外で、最終的に購買につなげるもの

という、大きな違いがあります。

ソーシャルメディアから直接、検索エンジンからの集客のようなやりかたでサイトなどに誘導するのはおすすめできません。

買い手側の意識

買い手側も、

  • 検索エンジンから何かを探しているときは、「いいものがあったら買おう」「別にサービスの宣伝があるのは仕方ないな」
  • SNSを利用しているときは「こちらから行くまでは宣伝なんてしてほしくない」

という気持ちの差があります。

それを無視して、SNS内で売り込もうとするのは非常にリスキーです。

SNS内では

  • 「この人、ないしこの会社の商品意外と良さそうだな」
  • 「こんなものがあるんだ知らなかった」
  • 「この人が使っているこれよさそうだな」

といったことを通じて、間接的に自社商品やサービスに興味を持ってもらうことが目的かつゴールです。間接効果です。

一般的には、SNS内で欲しい気持ちが高まれば、Googleなどの検索エンジンで検索して、WEBサイトで買う、ないしリアルの世界で買います。

利用者は住み分けをしています。

SNS内で販売までしてほしいなんていう声を聞いたことがあるでしょうか。

3.ソーシャルとSEOは関係ない、と割り切ったほうが楽

おすすめは、もう割りきってしまうことです。

あまりシナジー効果は生み出せないと割りきって、それぞれの目的を追求すべきです。

その方が、先ほどのような売り手と買い手の意識のアンマッチも防げますし、何より「分かりやすく」なります。

SEOとしては

SEOについては、Google+に関してはまだ不透明ですが、「SEOmoz発表、2011年のGoogle上位表示はここが大事だった」の通り、ソーシャルの要因はそれほど大きなウェイトを恐らく占めていません。

SEOはSEOとして今までどおり行えばいいかと思います。考えているほどソーシャルの影響は受けません。

ソーシャルとしては

ソーシャルとしては、あくまでお客さんと直に接することによる

  • 信頼感やブランド(オーソリティ)の育成(ナーチャリング)
  • 商品選択時の価値観を教えてあげるなどの、
  • 既存客フォローとして
  • 商品改訂、商品開発の元ネタとして

商売ッ気を出さずに、活動していくことをお勧めします。

WEB戦略という一つ上の視点

自社の商売(ビジネス)という一つ上の視点、WEB戦略という視点から見て、SEOとソーシャルを俯瞰すると、お互いの長所短所が見えてきます。

SEOという現場の視点のみで「どうやったらソーシャルをSEOに生かせるだろう?」と考えると、たいていうまくいきません。

一つ上の視点にたって、SEOとソーシャルのそれぞれを見下ろし、やれることはやる、むりやりなことはやらない、そういった判断をすることをお勧めします。

しかしSEOの検索数は圧倒的ですね、余談ですが…

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