iTunesStoreへのBeatles参加で重要なことは販売枚数だけじゃない
「AppleInsider | iTunes sales of Beatles albums top 450,000 in first week」によると、AppleがBeatlesの曲をiTunesStoreで発表して以来、1週間で45万曲を売り上げたそうです。
この中に、ボックスとPast Mastersコンピレーションも含まれているそうですが、これはかなりの数です。
Wikipediaに載っている今までのiTunesStoreでの楽曲の販売数をいくつか抜粋しますと
- 2004年3月15日、アップル社はiTunes Music Store の顧客が iTunes Music Store から5000万曲の購入およびダウンロードされたと発表した
- 2004年7月11日、アップルは1億曲がiTunes Music Store を通して販売されたと発表した
- 2005年7月17日にアップル社は5億曲が販売されたと発表した。
- 2007年7月31日にアップルは30億曲目を販売したと発表した
- 2008年6月23日にアップルは累計で50億曲以上を販売したと発表した
ローンチ時には「最初の18時間に約27万5千、またこの最初の週に100万曲以上を販売した」とのことなので、Beatlesはその半分以上を1アーティストとして売り上げてしまったと言うことです。
この数字そのものへの注目度が高いですが、それ以外にも重要なことがあります。
最初の一歩を踏み出す理由付け・動機付け
有名アーティストの影響力というのは、長期的に見るとそこまで大きな影響力はありません。販売曲数も最初だから多いということもありますし、全体から見れば一部であることに変わりはないですよね。
ですが、これはとてもいい最初の一歩の動機付けになっていると思われます。
例えば…
- 噂やニュースになってるし、これを機会にクレジットカードの情報を入れて購入というものをしてみよう
- 最近買ってなかったけど、記念にでも買ってみよう
- 話のためにちょっと買ってみようかな
- 嫁さんへの言い訳にもBeatlesとappleということなら、何とかなるかな
と、第一歩の敷居をまたいでもらうためにはとてもいい材料です。
オンラインマーケティングにおいては、いかにして「最初の取引をやらせてもらえるか」が重要です。
「きちんと取引をすれば望んだものがくる」という経験がお客さまに伝われば、信頼性がぐっと上がりますよね。
通販を行っている起業が無料サンプルを配っているのも、そこを狙っているからです。
見込み客を購入客にするのが1番難しい。一回買ってくれた購入客をリピータにする方が簡単です。
多くの人が、リアルの世界ではいろいろな店をはしごするのに、ネットでは特定の通販サイトしか使わないのは、最初の一歩の抵抗力が格段にネットの方が高いからです。
そういう意味で、このBeatles参加はiTunesStoreの販売数を増やす要因として、じわじわとこれから効いていくのではないかと。
Beatlesのニュースは、これだけ売れた!ということが注目されがちですが、実際はそれによって最初の一歩を踏み出してくれた人が恐らくかなりいる、というところがミソですね。
これからもAppleの仕掛けに注目だな、と思った出来事&数字でした。
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