iOSのデフォルト検索エンジンはGoogleに継続が決定、そしてGoogleのビジョンについて
GoogleのCEOであるEric Schmidt氏が、有名なインタビュー番組「Charlie Rose in BusinessWeek」に出演しました。
元記事はこちら。
▼Google's Eric Schmidt Talks to Charlie Rose - BusinessWeek
その中で気になる部分をいくつかピックアップしていこうと思いますが、取り急ぎ、新しいiOSに採用するデフォルトの検索エンジンはGoogleで継続延長決定の模様です。
Androidなどモバイルビジネスの関係でBingに切り替えるのでは?という噂がありましたがこれでその噂は一掃されたことになります。
Googleはどのような未来を想定しているのか?
これは発言をそのまま引用します。
今、膨大な情報が世界には存在している。
Googleとしてはユーザが、あなたが今いる場所はどんなところで、そして見ている物はいったい何であるかというようなことを、言葉だけではなく写真からも検索できるような世界にしたい。
それによって、もっと人間のできることを増やしていきたいんだ。
マクルーハンのメディアは人間の拡張であるという話を彷彿とさせます。
人間の脳自体の機能強化をするのではなく、外部のツールを用いて「サブ脳」を作り、人間の可能性をもっと広げようということでしょうか。一種の進化促進とも言えます。
進化と進歩は全くの別物なので、強化された人間がどのようになるかは判断の難しいところですが、それはともかくとして、Googleはそこを見据えてサービスを開発していくようです。
こういったビジョンを持つ会社だということは、これからのGoogleの動きを追っていく際に道しるべになります。
例えば、Googleはいつかは「触覚」「嗅覚」に足を踏み入れるんだろうな、ですとか。
モバイルは5年後どうなっている?
これもそのまま引用します。
今、タッチスクリーンは150ドルのコストがかかるけれど、今もっと安くしようと努力している。
5年後には普通の電話は発展途上国でしか使われていないくらいに、スーパーコンピュータに近づく高機能な電話をたくさん売っていくつもりだよ。
5年前のモバイルデバイスを考えると、2005年ですから、Windows Mobile 5.0を搭載した「W-ZERO3」が発売される1年前です。AppleがIntelチップを採用して話題になった年です。
Googleの創業者ラリー・ページが「(Googleは)エンジニアリングの会社であって欲しい。ビジネスや販売の会社であって欲しくはない」とミシガン大学でスピーチをした年です。
さらに力を増したGoogleがエンジニアリングの力でどこまでモバイルの世界を推し進めていけるのか。先ほどの未来を実現するためにはユビキタス社会は不可欠です。
その他の質問について
おおむね、素直に返答しているだけであまり引っかかる部分はありませんでした。番組自体を見ていないのでどこまで載っているのかは曖昧です。
その他、中国の話やAndroidマーケットのことも載っていますので、よろしければ元記事をご覧下さい。
▼Google's Eric Schmidt Talks to Charlie Rose - BusinessWeek
Googleという会社のビジョン、一歩引いてみればとんでもない物に感じますが、今までのGoogleを見ていると何らかの形で実現していくのではと感じました。