怒髪天を衝く論客 吠えろ女性議員
国会での質疑応答では、女性議員さんのご活躍にも注目しています。
やはり国会での質疑応答においては、声に説得力や信頼感が求められます。
先々週の質問者で、どうしても忘れられない議員さんがいらっしゃいました。
共産党の吉良佳子議員です。
テレビを離れようと思っていたところ、大上段から振り下ろすような張りのある声に思わず振り返ってしまいました。
ブラック企業対策を始めとする雇用問題を中心に激しく切り込んでいます。
共産党の女性二枚看板のお一人とは伺っておりましたので、いつかその弁舌を見てみたいと思っていました。
一本調子な感じで資料を読み上げる議員さんも多い中、「おや?!」と思わせ、記憶に残るというところでは成功しています。
熱が入りすぎて時間制限をオーバーし、注意があっても激しく話し続け、怒髪天を衝くごとくに「吠える」表現をするところ、(35:50〜)女性ではなかなか出来るものではありません。
熱くなって感情が入るのはとても良いのですが、どうしても発声ポイントが上がってしまうので、説得力や本当の意味での迫力が落ちてしまいます。そうなると、「一方的」という印象を与えかねないので残念です。
それよりも、一段低い場所から発声すると、胆力が感じられさらに良くなるのではないでしょうか。
質問内容もさらに掘り下げ、低く響く声も獲得すれば、もっと鋭く牙城に切り込んでいけるのではないかと思います。
吉良さんに必ずしもすべてに賛成というわけではありませんが、これからどう成長していかれるのか、楽しみな議員さんでもあります。
与党と野党が白熱した議論を繰り広げることがこれからの政治にとって特に大事なことではないかと思っています。
そういえば、安倍総理の奥様、安倍昭恵さんもご主人の政策に度々異を唱え、「家庭内野党」を行っているそうですよ。
首相に違うと言える人は少なくなるので、こんな意見もあると伝えたいのだそうです
しっかりと声をあげる人が減ってしまわないように。
そして、言論の自由が守られ、信念や志を持って意見が言える世の中であってほしいと願っています。