Camangi FM600はSIMロックフリーでティザリングOKな7インチタブレット

　昨年12月にCamangi FM600というAndroidタブレットを入手。初めてのAndroidで、慣れるまで苦労しながら1ヶ月ほどが経過。このタブレットいいところもあるけど、もちろん不満もある。

　FM600は、7インチのタブレットで大きさはGalaxy Tabとほぼ同じ、厚みはちょっと厚い。Androidは、Galaxy Tabと同様、バージョン2.2を搭載している。最大の違いはSIMロックがかかっていないということ、それにティザリングができる点も大きい。この2点を評価できるのであれば、現時点では買いのタブレットと言えるだろう。

　逆にGalaxy Tabに劣るところが、せっかくのAndroid 2.2なのにFlashが現時点では動かないこと。当初、Flashプレイヤーが入っていないだけで、そんなの入れれば動くのではと思っていた。ところが、どうやらAndroidでFlashを動かすには、OSのバージョンだけでなくCPUの機能も要件だったのだ。で、このFM600、そのCPU要件を満たしていない。というわけで、FlashプレイヤーのCPU要件が変わらない限り、こいつではFlashは動かないことに。

　このあたり、Androidはなかなか難しいなぁと思うところ。OSだけでなく端末のスペックの細かい点まで意識しないとならないのは、オープンなOSとさまざまな端末があるがゆえの混乱ともとれる。事前にネットでいろいろ調べてみても、実際に端末を手に入れて、いろいろと試してみないと分からないことも多い。マイナー端末のCamangi FM600だとまだまだ情報も少なく、自らのトライアンドエラーが必要なのが現実だ。このあたりは、iPhone/iPadの敷居の低さ、情報の多さとは異なるところだ。

　ちょっと不満も書いたが、気に入って使っている。ドコモ携帯のSIMを入れて3G接続にも成功している。最初にドコモのSIMを入れたら、すぐに通話はできるようになったが、肝心のデータ通信ができない。そのあたりの解説も、当然ながらマニュアルにはない（というか、マニュアルの内容はかなり貧弱）。結局のところ、ドコモのSIMでデータ通信するためには、mopera.netの接続設定を行う必要があったのだ。このあたり、Galaxy Tabなどのドコモ端末では自動的に設定されているものなわけで、気がつけばまあ当たり前だよねという設定ではある。設定したのは、アクセスポイントの編集のところで、APNに「mopera.net」、ユーザー名にmoperaの契約時のユーザー名、パスワードも同様てな具合。基本的にはこれだけだった。

　そのうちiPhoneのSIMでも試してみたいのだけれど、やっていいのか、そもそもできるのか? イーモバイルのSIMも手許にあるはあるけど、チャージしないと使えないのでこちらもまだ試していない。ティザリングは簡単だ。USBでもできるし、Wi-Fiのアクセスポイントにもなる。Wi-Fiのアクセスポイントの設定はSSIDを決めてセキュリティの種類を選んでパスワードを設定するだけ。あとは端末側で同じように入力すれば繫がる。

　この端末、最大の誤算は、ソフトウェアキーボードだった。テンキーのフリック入力が得意な人なら困らないと思うが、フルキーでのローマ字入力の人なので、キーボードが小さすぎるのだ。というわけで、横でしかまず使えない。縦ではキーがさらに小さくて誤操作しまくりなのだ。横ならいいかというとそうでもない。デフォルトで入っているSimejiのキーボードはやっぱりキートップが小さく、タイプしにくいのだった。

　で、こりゃ外付けキーボードだなということに。Bluetoothのキーボードをさっそく入手した。が、しかし、これが繫がらない。正確に言うとペア設定まではできているのだが接続できないのだ。イヤホンマイクとかはすんなり繫がっているので、Bluetoothの仕様の問題か。ソフトウェアのアップデートとかで対応してくれるといいのだが。で、結局どうしているかというと、ATOKのトライアル版を入れてみたら、これがなかなか使いやすいことが判明。キートップは相変わらず小さいけれど、キーとキーの間隔が十分に開いているので、誤タッチが減ったのだ。変換効率もさすがにATOKだし。これは正式版の提供を、いち早くして欲しいところだ。

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　ということで、ぐだぐだと書いてきたが、ファーストAndroidマシンとしてはそれなりに満足しているので、もっと使い込んで、使いこなせるようにしていきたいなと。そうなれば、iPadはモバイル用からリビング用に用途変更だな。