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沖縄の自然と歴史とIT事情をナイチャーの目でレポート

「字幕電話」いよいよ本格的に実証実験に向けスタート

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めんそ~れ!

株式会社アイセック・ジャパンでは、昨年、中小企業庁の「中小企業技術革新挑戦支援事業」の採択を受けて、プロトタイプの開発を行った「音声字幕付き電話(字幕電話)」が厚生労働省の「障害者自立支援機器等開発促進事業」の採択を受け、本番に向けた開発と年後半には実証実験を行います。

字幕電話とは、「聞え」に不便を感じている方で、「聞えない」「聞えづらい」ために、電話を使えないが、自らの音声で相手には言いたいことを伝えたいという方にとって、大変便利なものです。

弊社は日本財団の委託を受けて「電話リレーサービスモデルプロジェクト」の事業者をしております。電話リレーサービスでは、手話を使っての電話利用が可能な「手話リレーサービス(VRS)」と、パソコンやスマホを使って、文字で意思を伝える「文字リレーサービス(TextRS)」の2種類のサービスを扱っております。

しかしながら、難聴者や中途失聴者の中には、話せる方が多いし、今まで自分で話して意思を伝えていた人が多いので、手話が使えないと利用できない「手話リレー」や、わざわざ文字を入力しないといけない「文字リレー」ではなく、相手の音声が「文字」となって出てくる「字幕電話」の登場が期待されておりました。

米国では10年ほど前から「Caption Telephone(字幕付き電話)」が利用可能となっておりますが、近年では「手話リレー」や「文字リレー」をこえるくらいに利用者が増えてきております。

実際、日本の現状でも、障がい者手帳を持っている聴覚障がい者が32万4千人と言われておりますが、手話が使える人はそのうち6~7万人だけですし、一方、高齢化社会の進行に伴い障がい者手帳を持っていないが聴覚に異常が出てきている人は、日本補聴器工業会の2012年調べでは、1390万人にも上っていると言われております。

その現状からみても、「字幕電話」が世の中に果たす役割はとても大きいと思います。

今年の後半には実証実験で500人のモニターを集めたいと思っております。

ご興味のある方は、私までご連絡ください。メールは、

m.ichise@iscecj.co.jp

です。

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