「仕事の悩み=器」理論
「仕事で悩みがない」という人は、いないのではないでしょうか?
新入社員には、新入社員の。
見習いには、見習いの。
先輩社員には、先輩社員の。
新任管理職には、新任管理職の。
ベテラン管理職には、ベテラン管理職の。
事業部長には、事業部長の。
役員には、役員の。
そして経営者には、経営者の。
それぞれ悩みがあります。
仕事で悩んでると、「昇進したら、こんな悩みはすぐ解消する」と思いがちです。しかし昇進したら昇進したで、新しくもっと大きな悩みがちゃんと待っているのです。
一方で以前の自分を振り返ってみて、「以前、なんであんなことで悩んでいたんだろう」と思うことも多いのではないでしょうか?
自分を振り返ってみて思うのは、仕事は不思議なもので、天は、自分の現在の器に見合った大きさの悩みを大まかに計って、与えてくれるようだ、ということ。
「今、そのことで悩んでいる」というのは、それが自分の器のしきい値になっているからなのかもしれません。
自分の器が、そのしきい値をちょっとだけ超えて成長すれば、その悩みは解消します。
しかし、そこを越えた途端に、また新たな悩みに出会うものです。
このように考えると、
・仕事では、自分の器以上の悩みは、与えられない
・仕事の悩みは、自分の器をより大きくしてくれる
このように考えてみると、「仕事の悩み」は前向きに捉えて取り組むことで、より自分が成長できるようになるのではないかと思います。
ただ、天は「大まか」です。
特に仕事の悩みで心が折れそうになり、メンタル面で危険信号が灯ることもあります。
自分の状態によっては、悩みが現在の器以上に大きくなってしまったり、自分一人で何とかしようとして袋小路に入ってしまうこともあります。
こんな時は自分で抱え込まず、早めに周囲に相談したいですね。仕事は個人でなくチームで進めるものですから、「自分の手に余る」と思ったら、むしろ積極的に周囲に相談すべきではないかと思いますし、それは決して恥ずかしいことではありません。