明日よい仕事をするために、今夜行うべきこと。→それは何もしないこと
あれほど悩みに悩み、いくら考えても答えが出なかったのに、何もしていないボーっとしている時に、いきなり今まで悩んでいた課題の解決方法が思い浮かんだ経験、ありませんか?
何が起っているかというと、頭の中に情報を満杯に詰め込んだ状態にした上で、いったん顕在意識から忘れることで、潜在意識がバラバラの大量情報を整理してくれて、お互いの情報の関連を繋げてくれていて、今まで気がつかなかった視点をもたらしてくれるからです。
脳とは、素晴らしい能力を持っているのですね。
だから、一生懸命仕事をしたその日の夜、明日いい仕事をするために行うべきこと。
それは意外なことかもしれませんが、何もせずに「忘れる」ことです。
心配しなくても大丈夫です。何もしていなくても、脳の中の潜在意識は、ちゃんと働いていて、昼間に詰め込んだ情報をセッセと整理してくれています。
この潜在意識の作業を邪魔しないためにも、忘れるのです。
何もしていないように見えますが、実は脳の潜在意識の中では、「アイデアの作り方」第三段階の「孵化段階」を着々と進めているのです。
「忘れること」は、実は大切な仕事なのですね。
脳にはちゃんとこのような仕組みがあるのに、活用しないのはとてももったいないことです。
この時間は、プライベートで家族と充実した時間を過したり、ライフワークに使ったり、遊んだりすべき時間なのですね。その間でも、潜在意識はちゃんと仕事をしてくれているのですから。
「よく学び、よく遊べ」という言葉は、英語では以下のように言います。
"All work and no play makes a Jack a dull boy."
(「勉強ばかりさせて遊ばせないと子供はだめになる」)
仕事の場合も、常に仕事ばかりしていると、仕事の生産性と品質は下がってしまうのですね。
(とは言え、昨晩も自宅に仕事を持ち帰っていましたし、夜に仕事をしないように段取りするのは、なかなか難しいことではあります。)