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「自分だけの情報やノウハウは、出し惜しみをせず、ブログで気前よく書こう。その方が結局、得だから」と提案する、3つの理由

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時々、「ブログや本で、そんなに情報やノウハウを書いていいの?もったいなくない?」と言われることがあります。

 

たしかに、色々な情報やノウハウをブログに書いても、お金は入ってきません。

また本を出すと、「本が売れてお金いっぱい入ってくるでしょう。うらやましい」と言われることがよくありますが、これは全くの誤解です。

多く場合は、かけた労力に対して入ってくるお金はそれほど多くありません。

「1万冊売れればベストセラー」という現代、1500円の本を1万部売って印税8-10%を乗ずると、収入はすぐに計算できます。

そこそこのベストセラーを出せても、収入だけを考えると、本を書く時間を使ってコンビニやファーストフードで働いた方が、お金になります。

しかも、そこに本に書く情報やノウハウ獲得にかけた労力は、この時給計算に入っていないわけで。

目先のお金のことを考えると、情報やノウハウを気前よく出しても、全くペイしません。

 

では、情報やノウハウをブログに書くことで、よいことがあるのでしょうか?

改めて考えてみると、私の場合、三つの理由でブログや本で情報やノウハウを出しています。

 

一つ目は、ノウハウや情報をどんどん出すことで、情報の価値が高まるから、です。

お金やモノは、人にあげると減りますよね。

でも情報というものは面白い性質があって、人にあげても減りません。

逆に、提供した情報が、さらに付加価値が付いて返ってくることもあります。

私は11/26に「ビジネスパーソンのための出版戦略」という2時間の講演を行いました。

参加無料(講師代なし)、というか、金銭的には持ち出しでした。参加された方々には昨年出版した「戦略プロフェッショナルの心得」を1冊ずつ謹呈しましたので。

しかし、差し上げた情報に対して、参加された方々からは大きな付加価値を返していただきました。

もともと、「ビジネスパーソンのための出版戦略」という本を出そうと思い、その叩き台となる内容を紹介させていただいたのですが、質疑応答やアンケートでは、今後このような本をまとめるにあたって、非常に参考になるご意見を多数頂きました。

一見持ち出しの講演会ですが、逆に大きな価値をいただいたと思います。

ブログでも同様に、コメント以外にも、直接会った時や、メールでのやり取り、はてブなどで、様々なご意見をいただきます。これも大きな価値です。

 

二つ目は、暗黙知の部分を鍛えることができるから、です。

逆説的な言い方になりますが、ブログやインターネットで伝えられるような形式知で表現できる知識は、すぐにネットで検索できてしまうわけで、これからますますコモディティ化していきます。

一方で、混沌とした状況の中から、誰でも分るような形式知をまとめ上げられる暗黙知の智恵は、現代ではますます重要になってきます。

そしてそのような暗黙知の智恵は、自分の情報やノウハウを誰にでも分るような形式知にまとめる作業を行うことで、整理され培われているように思います。

不特定多数の方々が見るブログに(しかも実名で)書くことは覚悟が必要ですが、この緊張感も暗黙知を鍛える上で大切だと思います。

加えて一つ目の理由で挙げたように、ブログ等の様々なメディアで発信していく過程の中で、情報の付加価値は向上していきます。

 

三つ目は、「よりよき世の中にしたい」と思うから、です。

仕事やライフワークを通じて色々なことを学んできましたが、やはりこれらは一人だけでは出来ませんでした。上司、同僚、恩師、友人等があったからこそ、学び成長できたと思います。

このように学んだことは、何らかの形で社会にお返ししたいですね。

きれいごとのように思われるかもしれませんが、これは本心で思っています。

 

現代は、15年前にはほとんど普及していなかったインターネットがあります。

20年以上前は、個人でノウハウや情報を持っていても、それを世の中に出せるのは、雑誌や新聞、テレビ等のマスメディアに取り上げられるような限られた立場の人達だけでした。

この15年間でインターネットが社会に普及し、ブログやホームページ等で個人が誰でも情報やノウハウを提供できるようになりました。

そして、情報を共有しあうことで、相乗効果によって付加価値を増大させることができるようになりました。

 

一見、ブログ等で気前よく出しているように見える情報やノウハウから、実は情報発信者側も大きなものを得ている。そのように思います。

 

ps. 気前よく情報を出すと言っても、勤務先の機密情報、所属する団体で事情があってまだ公にできない情報、知合いのプライベート情報、等を出すのが×なのは言うまでもありません。他人に迷惑を掛けず、他人に喜ばれることを心掛けたいですね。

 

http://twitter.com/takahisanagai

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