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反対する人達 = 実は支援者、という視点

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新しいことを企画して実行しようとする時、反対する人が出てくることがよくあります。

我々はこのような人達と敵対し、説得させ、時には排除して、突き進まなければならないのでしょうか?

私はむしろ、「反対する人達がいるという状況は、プロジェクトにとってはよいことである」と思っています。

ハーバードビジネスレビューの今月号(2007/4)の特集は「弁証法」ですが、まさにここでも書かれている通り、「ロジカル・シンキングを超えるカギは弁証法」です。

改めて言うことではありませんが、弁証法では、正と反を建設的に戦わせることで「アウフヘーベン=止揚(しよう)」を起こし、さらなる高みを実現することを目指します。

私は今まで仕事で様々な新しいプロジェクトを行ってきましたが、経験的に、一番厳しい批判者であり反対者だった人の視点をプロジェクトに取り入れることによって、プロジェクトが一段とレベルアップすることをよく経験しました。

積極的な理由で反対している人は、真剣にプロジェクトを考えてくれている人でもあります。徹底的に議論し、相手の取り入れるべきところは戦略に取り入れることで、我々が持っている戦略や実行プランを高めてくれる(=止揚させてくれる)非常に大切な人でもあります。

多くの人は新しいことを始めようとすると、激しく反対する人が出てきた時点で挫折する方が多いようです。しかし、実際にはそのような人達の意見ほど、我々は大切にしなければならないのでしょう。

反対する人と出会った時は、むしろ「プロジェクトをレベルアップするチャンス」と考えるとよいかもしれません。

ここで重要なことは、安易な妥協をしないことだと思います。相手を尊重しつつ、議論は避けずに、議論を尽くす。折衷案的な妥協は、せっかくの原石を磨くチャンスなのに、磨くこともせずに原石をそのまま捨てているようなものだと思います。

徹底的な議論を通じて、プロジェクトの成果を常に高めるようにしたいものです。

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