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タイ国の真実らしきもの その42 タイ人と宝くじ

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 タイ人はとても宝くじが好きです。
 タイ人にとっては日本人以上に宝くじが生活の一部として存在します。
 そしてそこには日本と違ってとても複雑な仕組みが存在します。

 タイの宝くじは「ロットリー」と言います。
 値段は、80B(240円)ですが、実は、80Bで買うタイ人はあまりいません。
 通常100B、110Bや場合によってはそれ以上で販売されます。

 タイ宝くじは、国で発行されています。値段は80Bです。
 しかし、宝くじの販売されているのは、ほんの一部でしかもまとめ買いの場合のみです。
 そこで、宝くじの小売という商売が成り立ちます。
 80Bの宝くじを一枚一枚ばらして、番号で選んで買えるようにして、飲食店等を渡り歩いたり、露店で販売したりします。
 この時の値段が100Bぐらいです。

 タイ人は番号をとても気にします。自分の好きな番号はもちろんですが、最も人気があるのは、王様関係の番号です。
 王様にちなんだ番号は、販売価格がとても高くなる場合があります。
 また、111や222の連番は人気です。そして、前回出た番号に近い番号なども人気番号となります。
 そして人気番号は、200B以上の値段で売られている場合もあるのです。
 おかしいですが、実は理由があります。
 王様にちなんだ番号は、実際に大変当たり易いのです。
 王様の人徳かもしれませんが、人為的にそのようにしているという話も聞きます。

 たとえば、洪水の被害が出たとき、宝くじの当選番号は、大変わかりやすい番号(王様つながり、9の多い、ぞろ目)が沢山出たそうです。
 何故でしょう。
 実は、タイの宝くじには裏の顔があります。
 一般に販売されている宝くじは、100B以上で尚且つ番号を選ぶことが難しいです。
 日本のロト6やナンバーズとは違い、普通の宝くじですから当然です。
 でも実は好きな番号が買える裏の仕組みが存在します。

 それは、裏で行われている番号賭博で、この宝くじの番号を使っているのです。
 お客は、胴元に対して、自分の好きな番号をナンバーズのように指定します。
 連番でも組み合わせ自由でも出来ます。番号の数もいろいろあります。
 当たれば配当は支払われ、外れれば購入した番号分だけ料金を支払わなければなりません。最初に料金をもらわない売り掛けというのが重要です。
 実はここでの番号賭博は、自由競争の原理が働いて、少しでも良い条件の胴元にお客が集まるということになり、本物の宝くじでは考えられない、配当率80%以上の胴元も有ったりします。また10Bから買うことができる胴元も存在するそうです。

 そこで話は戻ります。
 もし、宝くじの番号を好きな番号に出来るとしたら、庶民が困っているとき、少しでも生活を楽にさせたいと考えたら、裏の番号賭博で当たりが出やすい番号を出すために宝くじの番号を簡単な番号にするということがあるかもしれない。という話になるのです。
 この真実はわかりませんが、タイ人は皆、今私が書いたことを信じて疑いません。
 ちなみに普通の宝くじは、どの番号が出ても国は儲かる仕組みなのですが、裏の番号賭博は、簡単な番号が出ると胴元が大負けする場合もあるということです。
 この胴元ですが、仲間内でそっとやっている場合がほとんどで、大規模な組織になってギャングの収入源になってる、とまでは行かないようです。
 アメリカではギャングの収入源になっていましたが、タイでは普通にみんなで楽しんでいるという感じでしょうか。あまり取り締まりもうるさくないのだとか。
 但し、外人が関わるとどんなことになるかわかりません。
 絶対に裏の番号賭博には手を出さないこと。約束ですよ。

 今日はここまで、またいつかお会いしましょう!

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