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CSR部のTwitterがパワーユーザーになれない3つの理由。

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2ヶ月ぶり?のブログ更新です。
今回はCSRのウェブ・コミュニケーションについて考えてみます。

12月、1月と休日もあるようなないような中で、
怒濤のタスクを処理していましたが、
2月になってそれでも一段落した感じです。

そんなこんなで少しずつですが、
今月から誠ブログを再開していきます。


‖CSRコミュニケーション
「Twitterでパワーユーザーになるための100の方法」


上記の記事でパワーユーザー(インパクトが出せるユーザー)に
なるためのやり方を考えていて、ふと思ったのです。

100のやり方の多くはTwitterだけでなく、
ウェブ関連のコミュニケーションサービス全般に言えることだなぁ、と。
facebookでも、Google+でも同じことが言えると思います。

では、企業はPRも含めて影響力は持ちたいのに、
なぜ今回で記事でいう素人でも良いと思う、
主にTwitterで100のことを実行しないのか。

これはノウハウがないというわけではない気がします。
12月にCSRコミュニケーションとソーシャルメディアの勉強会をして、
企業の方の話しを聞いて思う所もあり、
僕なりに【CSR部のTwitterがパワーユーザーになれない3つの理由。】を考えてみました。


‖1、マーケティングとの連携がない。
企業ブログは、ウェブ・マーケティングそのものです。
特にCSRコミュニケーションにマーケティングは必須です。
また、広報部ではなく、CSR部が専用でブログを運営しているというのは
ごく一部の企業にすぎません。

そうです。100の方法で、ブログもうまく絡めましょうと言っていますが、
ブログをそもそも書いている人・部が少ないのです。

コーポレートサイトは、日々更新するものでもないのは周知の事実。
そもそもCSR部や広報部の人のすべてに、
情報発信の権限・権利があり自由にやらせてくれるわけではない。

効果測定(ROI)がわからない、情報漏洩、炎上などのリスクを考えると、
性悪説に立ち、「危険には飛び込みたくない」ということでしない場合も多いとか。


これは、ブログだけではなく、Twitterも同じ。
いや、Twitterの場合はブログよりつながりが明確で、
良い事も悪い事も広がりやすいのかもしれませんね。

リスクや権限など様々な要因があり、
Twitter自体も、Twitterとブログ連携も、
結局ほとんど進んでいないといった所でしょうか。

日本マイクロソフト(@msjcitizenship)、
ソフトバンクモバイルCSR通信 (@sbmcsr)、
パナソニックの企業市民活動=社会貢献活動 (@panasonic_cca)、
損保ジャパンCSRコミュニケーション (@sompo_csr)、
楽天SRProject (@Rakuten_SRP)、

上記5社のTwitterアカウントは結構がんばっている感じはあります。
フォロアー数は、ブランドアカウント(企業代表アカウント)と
比べ物にならないほど少ないですが...。



楽天さんは中の人にある程度権限をもたせ、
自由にできる部分も多いと聞いた事があります。
全体としては希有な例ですけどね。

企業のCSR部所属の"個人"は、
Twitter上で何人もお見かけするんですが、
組織として取り組むというのはまた別の話しなんでしょう。

CSRをコーポレート・コミュニケーションとして位置づけ、
ウェブ・マーケティングを進めていく企業が増えることを望みます。



‖2、他部所との連携がない。

海外情報も含めたソースですが、
CSRが連携している社内機能として7割以上挙げられたのが
PRだったそうです。

しかし、日本では、PR・広報との連携すらままならない気がします。
CSR部(CSR担当者)とマーケティングや営業戦略・人事戦略との
社内連携がほとんど進んでいないため、
企業の代表情報として発信が進んでいない。


広報部や企業代表Twitterアカウントは多数存在しますので、
その中でかろうじてCSR情報がツイートされるというくらいでしょうか。
CSR部主体のTwitterアカウントはほとんどみたことがありません。

ないことはないのですが、現状パワーユーザーとは言い切れない。
CSR情報の発信が企業全体の戦略としてプッシュされないので、
どうしてもジリ貧のリソースしか使えないみたいな部分があるのだとも思います。
トップダウンで進める企業との温度差はどうしてもありますね。


他部所がプッシュしてくれない情報では、
影響力拡大は夢のまた夢でしょう。


‖3、他社の情報(ニュース)がない。

当たり前ですが、企業アカウントは、
基本的に他社の情報をツイートしたりしません。

ですけど、100の方法にも書いてあるとおり、
名言を引用したり、CSR関連ニュースをツイートしたりすることは、
フォロアーに有益な情報を送られることもあり、フォロアーが増えます。


よほどの企業ブランドのファンであれば別ですが、
企業のCSR部のツイート情報が欲しいという人は、
様々なCSR関連の情報が欲しいのではないでしょうか。

フォロアーにどんなエクスペリエンスを提供できるか。
そこに価値があればフォロアーは増えますが、
自社のCSR情報の結果のみの配信ではフォロアーは増えません。

世界は自分が中心ではなく、自分以外の"その他大勢"が中心です。
ブランドが著名であればよいのですが、
中小企業は「フォロアーにとって有益な情報」は何か、
今一度明確にしたほうがよいのかもしれません。




‖本日の結論
以上、
「CSR部のTwitterがパワーユーザーになれない3つの理由。」
についてでした。


結論、Twitterにおけるウェブ・マーケティングをまとめ、
ROI や SROI(社会的費用対効果)を見つめ直すべきって所です。

また、Twitterでパワーユーザーになるには時間がかかります。
僕もある程度影響力がその筋ではついてきましたが、
ここまでくるのに2年かかりました。
メディアを育てるには時間がかかります。



もうこの際、
企業のCSR部アカウントが意味ないと思ったら、
広報アカウントと一緒にして辞めてしまいましょうよ。

そして、
2年かかってでも、ちょっとずつでも育てよう!という気があるなら、
100の方法も参考にして、がんばりましょう。




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安藤光展

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