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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

歴史認識は大事!

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韓国の大統領が米国において「歴史認識は重要だ」と発言したことが報道されていた。これは日本を指すものとされているし、現在の韓国の立場からすれば多分その通りだろう。

先般、カンボジアに出張で行った際、テレビを見ていたら中国のCCTVの番組が流れていた。どういう脈絡なのかは言葉が分からないので、何とも言えないが、「好戦的な日本人」ということと、「秀吉の対中進出、残虐な行為、3万人の耳の持ち帰り」「宣戦布告なきままの日露開戦」など、が動画などを踏まえて放送されており、明らかに日本に対する敵意を作り出すための放送と感じられた。

私自身、もちろん学校では習ったが、あまりちゃんと歴史を勉強しなかったので改めてちょっとウェブで調べてみると、いろいろときちんと認識していないことが明らかになる。例えば、秀吉の件はもちろん朝鮮出兵なのだが、私の授業の記憶は「行ったが、秀吉がなくなって終わった」程度だが、実際はこれが朝鮮半島全土にわたる当時世界最大の戦争で、しかも李氏朝鮮に加えて明も参戦しているのだ。耳の話は、逆に日本兵の耳が朝鮮側に届けられたという話もあるが、まあこれはどちらが正しいか分からない。

また、日露戦争は確かに事前の宣戦布告なしに始まっている。ただ、この当時の国際法においては、宣戦布告は条件とはされていなかったようだ。問題は、これらの事実について、我々があまり認識していないこと、一方で例えば中国は過去の事実をそれなりに調べ、その一部を意図的に喧伝することで、わが国に対する悪意を生みだす努力をしているということ。

その意味で、今一度歴史認識を高めることの重要性を改めて肝に銘じる必要があると感じている。

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