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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

もう政治に期待するのは止めよう!

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昨日は一日釣りだったので、一日遅れで失礼します。因みに、私の小学校時代の友人が那珂湊に船を持っていて、現地で彼の船が震災では唯一無事だったので、小学校の同窓で集まって釣りに行きました。港や護岸も相当震災の影響は残っており、本当に幅広い地域が未だに苦しんでします。

さて、内閣不信任案の提出、否決などの意味不明の動きがありました。まあ、現政権がどうしようもないことは事実、一方で代りはいるのかというと不在、ならば震災復興という重要な課題がある以上は、政治家は勢力争いよりも課題解決に一丸になるべきでは、などの意見が通説ではないかと感じています。

でも、まず私が良く分からなかったのは、鳩山さんは何をしたかったのかです。代表選の時と言い、今回と言い、結果として小沢さんを封じる効果を果たしているのは事実です。そもそも菅さんと鳩山さんはつるんでいるのではないか、という印象すら覚えます。もしそうでないとすれば、全く戦略的思考が出来ない目立ちたがり屋でしょうか?とすればそれに踊らされている国会議員たちもマスコミも全くの道化ということになります。

私は、菅さんは即座に退陣させるべきだと思います。後は誰がいるか?今、復興が一番重要だとすれば、それこそ与野党一致で「救国内閣」を作るべきです。ただ、重要なのは、意欲のある政治家を総理にしてはいけないということです。既わが国の政治家が国民のために命を欠ける気がないのは、国民すべてが認識してしまいました。だから意欲のある政治家は、国民の命よりも自分の主義・主張が大事なのです。

だとすれば、個々の政策はそれぞれの地域や行政、或いは民間(東電に任せてよいかどうかは別ですが)に委ね、自分の主義・主張や思い込みではなく国民目線で決断が出来て責任をとれる、そういう方に1年程度お任せするのが良いと考えます。そして、政治家は余計なことは言わずに、予算を通し、その財源の手立てをするだけで良いのです。もう、今の政治家や立法機能に国のかじ取りをゆだねるのは無理です。

具体的なお名前は思いつきませんが、民主党で言えば渡部恒三さんなどのようなイメージです。なお、救国内閣ということで亀井静香さんのお名前など出ていますが、彼にしても、今候補ナンバーワンと言われる前原さんにしても、或いは自民党の総裁を始めとした主力にしても、政権を取りたいという意欲があるので不適切と考えます。

今のところ菅さんは比較的すぐに退陣しそうな状況になっています。でも、これまでの経緯からすればいつ気が変わるか分かりません。大事なのは、彼が「自分が何をしているか」ということについて、十分な認識がないことです。私は、もう少し前後を検証すれば彼の行動の一部が刑事犯に問える可能性はないのか、と思っています。現実に被爆した人もいれば、自宅にひょっとすると何十年も帰れない人も、更には野菜や肉などを売れない人もいて、更には海洋汚染は世界に広がるかもしれないのです。

原発だけではないですが、そのような事態をある意味で不可抗力とし、或いは企業責任とするのがこれまでの考え方だと思います。しかし、実際に発生したのちの様々な行動は、すべてが企業の判断ではなく政府の判断も関わっているのは事実ですし、また政府が関わらなかったとすれば、それ自体が政府としての重大な責任放棄です。

自分のいい加減な判断が、或いは情報の秘匿が、実は国民の命、財産に大きく関わっている、そしてそれが結果として自分の法的責任にもつながっているのだ、という認識を菅さんには持っていただきたいものです。というか、国会議員は皆そのような責務を負っているのであって、その認識ある議員が何人いるのか、疑問です。

最後に、一番大事なことは、粛々とやるべきことをやることであり、無意味な勢力争いをしている人たちはどうでもいい、ということをマスコミにも認識していただきたいと思います。もちろん予算等最低限のものがなければ動けませんが、それさえ用意すれば、総理や国会などなくても復興策は実施できるし、その方が迅速に進む可能性が高い思います。

だとすれば、もう官邸や民主党、或いは自民党などの取材を止めて、現地の様子や活動している人たちの姿に集中してレポートしたらどうでしょう。国会や内閣を一切取材しないのです。だって、何もしないのですから。そうすれば、菅さんも注目を浴びないので、辞めたくなるでしょうし、鳩山さんも余計なことはしなくなる。そうすれば今よりは国民が心やすからに過ごせるとは思いませんか?

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