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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

危機対策も大事ですね!

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いや、すごい地震でしたね?幸いにして被害には遭いませんでしたが、家族との連絡も携帯がまったく通じず、メールだけが頼りでした。交通手段もなく、徒歩で帰宅。如何に我々の生活が文明の利器で支えられているか、逆に言えば如何に我々の依って立つものが脆弱か、改めて思い知らされました。

ということで、とくに被害があったわけではないのですが、いろいろと周辺を整理する必要があるので、今日は簡単に。

まず、概して官房長官は被害に関する情報提供という意味では良くやっていたのでは?ただ、驚いたのは、今回の地震が大きすぎて(?)、地震や津波に関する測定器がすべて壊れて、結果として以降の状況把握や予測に役に立たなかったということ。これって、一体どうなってるの?という感じがします。

もう一つは原発。まだ詳細は明らかではないですが、一言で言えば冷却器が機能しないので、結果として放射能の入った気体を一部放出する必要があること、また現状復旧の見込みが立たないこと、というわけで、最も安全という原発も、天変地異によって全く無力、或いはより危険なものになる可能性があるということが分かりました。

要は、一言で言えば人間の力は自然の力には及ばないということ。ましてや、宮崎の新燃岳以来どうも自然の動きが変で、今回の東北の地震の直後に飛騨や長野、新潟でも地震が起きていることからすれば、これも何かの啓示かもしれないという気すらしてきます。人類もあまり思いあがらないで、一歩一歩進むべきなのではないでしょうか?

という目で、世の中を見ると、東京都知事選は全くどうしたものでしょうか?私は、石原氏はこの情勢では必ず出馬すると見ていましたが、彼が出ないことを見越して出馬を公言した松沢氏、また検討していた東国原氏や丸山氏、石原氏が出なければ、まさに誰が勝つか分からない乱戦だったわけです。逆に言えば誰一人器ではない戦いだったわけで、政治が地に落ちたとはこのことを言うのではないでしょうか?

もちろん石原氏の戦術によって、誰もが出にくい状況が現出したのは事実ですが、それでも火中のクリを拾う国士が出てこないと、この国は闇だと感じます。

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