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若者はネットで変わった、らしい。

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7月4日の朝日新聞に、ネット環境による意識変化についての大きな記事があった。
東大の教授と電通の共同研究によると、他者に対する信頼性が若い世代ほど高いらしい。この傾向はメールやネットによるものだと言いたいらしいが、おいおい、と言いたくなった。

というか、いつの時代でも若くて純粋な人は人を信じているだろうし、いろんな経験を通じて警戒心や懐疑心が生まれるというものだと思うが、人を信頼するのはネットのせいなのか??

質問の詳細がわからないので断言はできないが、若い人がネット環境の影響を受けてというより、60歳代の人が31、5%しか「他者を信頼する」と答えていないというところがむしろ問題だと思うが。。。

企業の役員や社会のリーダーはあいかわらず60歳代の方々が多い。こうした他者を信頼しない世代が社会や経済界のリーダーとして若手を指導していくのだから、結果は見えている。
ネットやメールは他者を信頼する傾向を高めるというような分析結果にも聞こえるこの記事は理解に苦しむ。

また同記事では、NTTが調査した内容にも触れてあり、メールの送受信が多い人ほど、「気の合う友達とだけ付き合うことが多くなった」「世代の違う人とコミュニケーションできるようになった」と相反するような結果双方にとも傾向が強いという、「ん???」と思える分析結果まで丁寧に披露しえある。

若者=ネット・メール依存という、単純図式にしても属性分析にしても、マーケティングの世界ではありえないし、すでに終わっていると思うが、若者論議はどうしたところで収まるものではないらしい。

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