今の日本は幕末に似ている?
今の日本は幕末に似ていると思います。幕末では、中央は意思決定ができず、政治が空回り状態。取り巻きの幕閣だけが私腹を肥やすという状況下で、アメリカから黒船が来航してきました。現代においての中央政府は、まさにマニフェストを全面撤回した民主党政権であり、取り巻きとは官僚のことなのでしょうか。
幕末においても、中央政府は、自らの意思で幕政を変えことができず、鎖国か開国かに翻弄されていました。アメリカやイギリス、フランスなどの列強による強引な開国要求により、無理やり体制を変換させられたという感じです。
現代の日本も同じで、政権が交代しても、官僚政治は何も変わらず、結局は外圧でしか日本は変わらないということなのでしょう。現代の外圧とは、G20における財政再建に向けての各国への提案(日本への消費税率引上要求)や、アメリカによるTPP参加要求による日本の市場開放要求(規制緩和の強行)です。
幕末では、薩摩の島津斉彬公や越前の松平春嶽公などからの、徳川家中心ではなく、地方の有力大名による合議体制による政治が求められました。徳川家は、徳川家存続のみを願い、結局両者は決裂し、桂小五郎、西郷隆盛らによる武力による改革へと進むのです。薩長同盟はまさに時代の転換期であり象徴的な出来事でした。それを演出したのが坂本龍馬という、土佐の下士であり脱藩浪人であったことが時代の不可思議さを物語っています。それは、トーマス・グラバーの資金なくしてはなし得なかったことです。やはり、外資の協力が必要だったのでしょうか。