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時事ネタ、マーケットや経済の話を、ファイナンシャルプランナーの視点で難しい話もなるべく専門用語を使わずにできるだけわかりやすく解説します。ときどき、思いついたこともそのまま書くこともあります。よろしくお付き合いください。

空気を読むな

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 「KY」という言葉がありました。今ではもうすでに死語なのでしょうか。空気が読めないという意味でしたよね。ここにある会社の社長さんは「KY]を「空気を読むな」と読ませているそうです。

 株式会社物語コーポレーションという会社があります。飲食店をFC展開しているところで、学生には不人気の、3Kと呼ばれる飲食業界に、多くの人材を集め育てているユニークな会社です。会社名もユニークですが、会社理念が「Simple & Sexy」というのも面白いす。
 以前テレビ番組で、社長の小林佳雄氏が熱く語っていましたが、空気を読むな。KY大歓迎という内容のお話をされていました。「空気を読むと進歩はない。沈黙は賛同に等しい。空気は読むな」という感じでした。会議で何も発言しないのはいないのと同じ、無条件降伏と同じだと、誰かに聞いたことがあります。
 l空気を読むということは、いい意味でとらえると、臨機応変、その場に合わせて行動する、アダプタブルな能力を身に着けることなのでしょうかね。でも、ここで言う「空気を読むな」の場合は、個性を殺すなということだそうです。なるほど、人の顔色ばかり気にするないうことのようで、「外れるのが怖いから、相手がどう思うかで決めてします。決めるのは自分だ。自分の心に聞いて決めなければいけないのに、それが恐ろしから、人がどう思うかを基準に決めるのはニセモノ」ともおっしゃっておられました。厳しいですね。

 今の若者は、相手にふられることが怖いから決して自分から告白しない。実に情けない。失敗を恐れすぎであると、かの石原慎太郎京都知事がテレビ番組で吠えていまた。自分で決断しない人が増えてるというのもうなずけます。重要なのは意思決定で、それができる環境かどうかで、リーダーが育つ会社は生まれえるそうです。
 株式会社物語コーポレーションでは「I shall make a decision すべて自分で意思決定する」をモットーにされているそうです。それゆえ、それぞれの店の店長は「プレジデント」と呼ぶそうです。素晴らしい言葉です。

 迎合、妥協は時間を短縮しますが、何も創造できません。協調性は大事ですが、個性を殺してまで協調は無意味です。

 また、話は変わりますが、馬鹿が何人集まっても何もできない。馬鹿は馬鹿だ。これは竹中平蔵氏の言葉です。自分一人では怖いから、つい群れたがるもので、起業するときも、誰かと一緒とか、自分の持っていない部分を彼は持っているからという、弱点克服のための烏合の衆は、ほとんど成功しません。人がパートナーを組むのは、理念・ビジョンが一致するからです。それなくしてパートナーはあり得ません。それが相乗効果です。弱みを克服しあうパートナーもいいですが、それはアウトソーシングすればいいことで、一緒にビジネスを行うのは、お互いに、強みをかけ合わせることができる人が起業のパートナーです。

 話がずれましたが、空気は読まないで行きましょう。いいじゃないですか。枠から外れても。枠外の方が大化けするのですよ。
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