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サウンドハウスの不正アクセスの件の詳細が公開されています

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クレジットカード情報の流出があったサウンドハウスのサイトで経緯の詳細な報告書(PDF)が公開されています(Internet Watchの記事経由で知りました)。

22ページにわたるレポートで、事件の経緯が時系列で紹介されていますので、読んでいてめちゃくちゃ引き込まれました(エンタメ作品ではないので引き込まれたからどうというわけではないですが)。一部弁解ぽいところもありどうかなとも思いましたが、こういう情報を公開するということは再発防止にもつながりますので評価できることだと思います。

この件で思い出しました。もう10年以上前の話になりますが、システム障害を起こした某地方銀行が障害の経緯と対応の詳細なレポートを自社のWebサイトに公開したことがありました。銀行さんがこの種の情報を公開するのは当時としては(今でも?)かなり異例のことだったと思います。内容的には、メインフレームの世界では常識的なものだったと思いますが、複数のオープンシステム系の世界の人からは「メインフレームってここまでやってるんですね」という感想を聞いたのを覚えています。このレポート公開は、日本のオープン系基幹システムの可用性向上の底上げに多少なりとも貢献したのではないかと思います。

ところで、私もサウンドハウスをよく使っていたので、クレカ情報流出対象ではないのですが、念のためクレカ番号を変えていました。しかし、それによってAmazonに予約していたPerfumeの新譜の発送がサスペンドされてしまい、発送が遅らされてしまいました。初回限定盤が買えなくなったら泣くに泣けないと思っていましたが、2日遅れで発送されたようなので何とかぎりぎりで間に合ったようであります。Amazonはクレカ番号変えると発送の優先順位が後回しにされてしまうロジックになっているのかもしれません。今後似たようなパターンがあったら気をつけなければ。

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