「Googleの暗黒面」について
仕事に直接関係ないですが個人的に定期的に見ているブログにマンガ編集者竹熊健太郎氏の「たけくまメモ」があります。最新のエントリーで竹熊氏が「Googleの暗黒面について」月刊文藝春秋の取材を受けたと書かれています(文春記事のタイトルが「Googleの暗黒面」になるのかどうかはわかりません)。竹熊氏は、以前にGoogleAdsense狩りでひどい目にあったことがあるので、その関連のようです。
ちょっと前に某証券アナリストの人と立ち話で話したことを思い出しました。Googleが賞賛に値する企業であることは確かだが、無批判に賞賛するのはどうかみたいなお話です。今、少なくとも一般メディアではGoogle=「いいもの」、マイクロソフト(などの従来型のソフトウェア・ベンダー)=「わるもの」みたいな図式がちょっとあるような気がしますが、スイッチング・コストを高めて独占を目指すという企業戦略ではGoogleもマイクロソフトも同じカテゴリーの企業と言うことを認識すべきと思います(両社とも上場企業として株主価値の最大化を目指す以上当たり前のことですが)。Googleの過剰な独占が続くといろいろ問題が出てくる可能性は高いでしょう。もちろん、わかってる人はわかってるのですが、日本の一般メディアにGoogle盲信派が多過ぎるのではという観測です。
ところで、私が個人的にファンの池田信夫氏もGoogleがあんまりお好きではないようです。この池田氏のブログ、ちょっと短絡的すぎないかと思えることもありますが、なかなか(実名ブログでは)書けないようなことが書いてあり大変エキサイティングです。NHK問題に関するエントリーですが、
タイミングの悪いことに、同じ朝刊に「NHK職員、カラ出張で1762万円着服 懲戒免職」という記事が出ている。カラ出張は、私が勤務していたころから、そう珍しいことではなかったが、5年で242件(ほぼ毎週1回)というのは記録的だ。
だそうです(太字は栗原による)。ISOLOGUEの磯崎哲也氏によれば、「日本の情報通信産業政策界のマイケル・ムーア」だそうです。言い得て妙です。いずれにせよ、応援しております>池田先生。
追加情報(4/24): 「Google暗黒面」というタイトルは「たけくまメモ」の表現をそのまま引用したのですが、その後の「たけくまメモ」のエントリーによると、文藝春秋の記事はGoogle批判だけの記事ではないようで、その点では「Google暗黒面」というのはちょっと言い過ぎであったと竹熊氏も言われているようです。ここで注記しておきます。