プレゼンテクニックと和泉元彌
今週の木金はちょっとヘビーなスケジュールになっていて、木曜日の午前にサンのJ2ME責任者であるAlan Brenner氏のインタビュー、午後はJavaOneで「次世代ITリーダーパネル」のモデレータ、金曜日はテストツールベンダーのエンピレックス社のセミナーで基調講演の後、HPのCIO向けクローズドイベントでカルビーの中田康雄社長、Harvard Business SchoolのRobert Austion教授、慶応大学の國領二郎教授とのパネルという状況です。特に、金曜日は品川の東京コンファレンスセンターでプレゼン終了後10分で新幹線に乗り、小田原まで行ってタクシーで箱根プリンスまで行くという厳しいスケジュール。ダブルブッキングというわけではないのですが、関係者の方にはご面倒をおかけします <m(__)m>
で、ダブルブッキングと言えば和泉元彌ですが(強引な話のつなぎだ)、この前のハッスルの試合、一部をとくダネ!で見ただけですが、めちゃくちゃ盛り上がってましたね。blog等で「八百長だ」とか言っている無粋な人がいましたが、これはそういう議論をするものではありません。与えられた枠組みの中で、どうやっておもしろく、かつ、納得がいくシナリオを作ってそれを演じ切れるかというのがプロレスですから(客を楽しませるという点では真剣勝負ですよね)。
そういう意味でいうと和泉元彌はめちゃくちゃ才能あると思いました。やはり、一芸をきわめて人ですから、間の取り方とか表情の作り方とかに人をひきつけるものがあるんでしょう。何よりも感心したのは、明らかにアホなことをやっているのに照れがまったくないということですね。他の人が同じストーリーで同じ試合を「演じても」これだけ受けることはなかったでしょうね。11/16からGyaOで放送するようなので楽しみにしています。
さて、また強引に話をつなぎますが、プレゼンの場合にもこういう人をひきつけるテクニックが内容以上に重要だと思います。Tom Peters、Gary Hamel、Don Tapsocotなどの名手のプレゼンを見てきましたが、中身はそれほどでもないんですが(コラコラ)、やはり人をひきつけるカリスマ力のようなものを感じました。
自分はどうかというとまだまだ修行中ですが、やはり、あがらない(正確に言うとあがっていないように客に見せる)ことが重要だと思います。芸において照れを見せるのが厳禁なのと同様に、プレゼンにおいてあがっているように見えるのは非常にまずいと思います。日本語がわからない外人から"you sounded very cofident"と言われたことがあるので、あがっていないように見せることにはある程度成功しているのかなと。自分の場合は、音楽の方で大勢の人の前でやったりするのは結構場数踏んでますので、そのへんのコントロール力はあるのかなと思ってます。
ここでひとつ、プレゼンであがらないためのヒントをご紹介します。もちろん、練習を繰り返すのはとても重要なんですけど、自分は、特に最初の3分間を徹底的に練習します。あいさつ、つかみのフレーズ、アジェンダの説明あたりですね。ここを繰り返し練習して頭にたたきこんでおくことで、本番でスムーズにプレゼンを始めることができるようになります。いったんうまくスタートできれば、後は何とかなります。逆に頭の部分でつっかえると客が「あーこの人緊張してるな」と気が付く→その雰囲気が自分にも伝わる→ますますあがるというネガティブスパイラルに入るので非常に怖いです。以前聴いたプレゼンでそういうパターンにはまってる人がいてちょっとかわいそうでした(後半、なんとか挽回できたようですが)。
#今日のエントリーは話の流れめちゃくちゃでしたね ^_^;