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前代未聞の東証のトラブル

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東証のシステム障害ですが、ほぼ全取引が半日停止というかなり深刻な結果になってしまいました。一般に証券系のシステムのダウンタイムコストは1時間あたり10億円くらいなそうですが、これは、ひとつの証券会社のシステムダウンの話であって、証券取引所そのものがダウンした場合の損害額というのはどんなもんなんでしょうか?

いろいろな報道を総合して考えると、原因はアプリケーションのバグであることはほぼ間違いないようですね。要するに人災と言うことです(これに関して昔書いたコラム)。

日経ITProの記事によると、

 今回のトラブルに影響した月次バッチ処理は、毎月、ディスクのフラグメンテーションを解消し空き容量を回復するために行われているもの。この処理により月末にディスク上のデータの配置場所が変わるが、新しいプログラムは何らかの理由でこの変更を認識せず、以前の場所にデータを読みに行ったと見られる。

ということですが、デフラグしたら読めなくなるって、ひょっとして物理ブロック番号でI/Oしてるのでしょうか?(それとも、アプリケーション・ソフトのバグではなく、ファイル・システムのバグということでしょうか?)単に情報が混乱してるだけ?いずれ、詳細が日経コンにでも公開されるでしょうから、それを待ちたいと思います。

ところで、自分は昔金融系のSEをやっていたことがあるので、こういうニュースがあると、もう自分は全然関係ないのに胃が痛くなってしまいます ^_^;

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