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コミュニティとの付き合い方

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土曜日に町内会主催の公園の草むしりがあったので行ってきました。最近腰がつらいのと、あいかわらず仕事はたまってるのと、別に強制でもないので、無理に参加する必要はなかったのですが、やはりコミュニティとのお付き合いは大事にしないとね。ただでさえ、自分は「あそこのご主人、何で平日の昼間に私服で家の近所でうろうろしてるのかしら?」とか不審に思われがちなので、こういう時に顔を売って不審人物ではないことをアピールしておかなければならないですし ^_^;

で、話しちょっと変わりますが、初めて社会人になった時に会社(日本IBM)に、「地域社会」という組織があったので、「会社というのはいろんな組織があるもんだなー」と思ったのを思い出しました。たぶん、英語だと"Local Community Relation"とかなんでしょうね。社員のボランティア活動とか地元の祭りへの参加とか工場見学とかを担当しているのだと思いました。日本IBMに限らず、大企業であれば、必ずこの種の組織はあるでしょう。つまり、コミュニティと良好な関係を築くことが企業としての義務と言うことです。

昨今ですと、コミュニティとの良好な関係にはネット・コミュニティも当然含まれますよね。反面教師はAVEXでしょう。AVEXの人はたぶん「何で、法的に何も問題はないのに、こんな目に会うの?」と思ってるかもしれませんが、法的に問題のあるなしではなく、(ネット)コミュニティと良好な関係を維持できるかできないかのお話なわけです。

そう言えば、会社の郵便受けに購読してもいない日経ビジネスアソシエ(11/1号)が入ってましたが、よくよく思い出してみれば、同誌には「のま猫」問題で取材を受けてたのですが、もはや知財の話ではない(CSRの話)ということでお断りしてたんですね(ぜんぜん、記事に貢献してないのに送ってもらってどうもすみません>編集担当殿)。

記事は「のまネコ問題ってなによ」というタイトルなんですが、実質的には、ネットコミュニティと付き合うにはどうしたら良いかというのがまとめられてて参考になりました。4つのポイントとして、

1.キャラや文章の出自を尊重

2.抗議を受けたら真摯に受け止める

3.法律に触れていなければOKという態度は×

4.問題が起こる前に当事者と話し合う

というのが挙げられていてなるほどと思いましたです。

Comment(8)

コメント

上げられている4つのポイントのうち後の3つは誰と付き合う場合でも当てはまるように思います。
そして、最初の一つは、創作物(権利のある無しにかかわらず)を扱う場合は当然の行為だと思います。著作権保護の恩恵を大いに受けている組織にそのような常識がなかったのが今の日本の実態なのでしょう。
コミュニティ側としては、問題と感じたら抗議をすることが必要だと感じました。そして抗議は紳士的に行なう方がきっと効果的だと思います。

お邪魔します。
最後に整理されておられる、特に3と4は「を!その通りだ!」と実感します。
3は(喧嘩する気なら別ですが)、「ちゃんとやろう」という気があるなら、ぜひ検討すべき点だと思います。
4に関して、実社会では結構端折られているなぁ、と思います。「早く言えば問題ないのに」なんてことは、こういう問題にならないまでも、頻繁に(社内とかでも)起こっている問題ですね。
目から鱗、ならぬ目から魚、くらいの思いです。

NABENO

お邪魔いたします。
今回の騒動はあらためて、権利の所在とコミュニティの扱いの難しさを感じます。
場面は全然違うのですが、某パッケージベンダーでビジネスモデルやノウハウに関する知的所有権に関する契約処理に大変苦労したことを思い出します。
この業務パッケージベンダーの契約は顧客・パートナーを問わず全ての知財はベンダーに帰属するという記述があるのですが、これを前提として導入テンプレート開発でパートナー帰属部分と境界線を作るのは本当に大変な作業でした。
ベストプラクティスという名前のユーザーノウハウは、ユーザーの支持があって成立していたのでしょう。
今更ながらですが、ユーザーズグループというコミュニティの認知無くしてはあり得ないビジネスですね。
>パッケージベンダーの皆様

かまど

>3.法律に触れていなければOKという態度は×

これは疑問です。ルールが制定されているのならともかく、
ルールが裁定されていない以上は法律に基づいて行動するのが
当然ではありませんか?

今回の騒動を招いたのはエイベックスの態度ではなく、
2ちゃんねるがモナーの利用に関するルールを制定してなかった所に
問題点があるのではないでしょうか。

何事もルールで判断せずに、不文律で判断しまうというのが
日本社会の抱える問題点だと思います。

livinginabox

>>3.法律に触れていなければOKという態度は×
>これは疑問です。
ビジネスとしてはそうかもしれませんが“コミュニティ”というところが鍵なのでは?
「あの家は、みんなで道路掃除っていうと、必ず留守なのよねぇ」というような“家”は法的には問題なくても、地域コミュニティの支持は得られないでしょう。
もっとも、今回の2ちゃんねるは私は支持しませんけどね:-p

かまど

>「あの家は、みんなで道路掃除っていうと、必ず留守なのよねぇ」
その町内会のルールとして定期的な道路掃除が明記されているのなら、それは守らなければならないと思います。しかし、自主参加と言っているのに、参加しなかったことを咎め立てするというなら、それはアンフェアだと思いますが。

livinginabox

咎め立てなどされないでしょう。でも支持されない。
愛想の良い店と、無愛想な店で、同じものを同じ値段で売っていたら、愛想の良い店で買う人が多いのと同じでしょうかね。
もっとも、愛想にごまかされて同じものを高い値段で買うハメになったとしたら、フェアかどうかは微妙ですね。

nmaeda

> 2ちゃんねるがモナーの利用に関するルールを制定してなかった所に問題点があるのではないでしょうか。

法人でも、営利活動でもないコミュニティにこのような要求はいかがなものでしょうか?
仮にルールを策定しようとしても、著作権者さえハッキリしないモナーですから、かなり難航するように思えます。

また、今回ののまネコ騒動は、訴訟になっているわけではありません。したがって、法解釈は分析・解決の一手段でしかないと思います。

と、言いますのは、エーベックスにとって、この問題の解決とは騒動が鎮まることで、訴訟で誰かに勝つことではないからです。例えば、司法の場で誰かに勝っても、騒動が鎮まらず、商品が売れなければ意味がありません。

ルールは重要ですが、問題解決の手段であって、目的ではありませんので、ご注意を。

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