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プログラミングでメシが食えるか!?

ゴルフ練習場で顔認証システム運用成功!

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本当は6月1日の運用開始で記事を書きたかったのですが、開始するだけで成功するかどうかも分からない状況では説得力がないので・・・運用が成功してから書くことにしました。

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横浜のハンズゴルフクラブさんでは従来、リライトカードでのお客様認証を行っていました。リライトカードは磁気カードの一種で、磁気カード自体が既にメーカーがリーダー・ライター機器を製造中止してだいぶ経つ状況で、世の中はどんどんICカードなどに移行していますが、ハンズゴルフクラブさんではICカードを飛び越して顔認証の採用となりました。

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実際は顔認証データの登録が一気には行えませんので、リライトカードとの併用での運用となります。顔認証用の装置は上部についていて、入金機(チェックイン機)の前に立つと一瞬で顔認証を行い、リライトカードを入れた状態と同じ操作ができるようになります。

顔認証装置では生体判断も行っているので、写真では認証できません。また、温度センサーもついているので、指定体温を超える場合には認証せず、警告を出すこともできます。

ゴルフ練習場向けシステムでの顔認証の採用は日本初だと思っていたのですが、実はすでにやったところはあるらしいという情報もありました。が、しっかり成功させたのは初なのではないでしょうか。

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昨年から認証に関する打ち合わせを開始し、顔認証で行こう、となったのがちょうど1年前くらい。正式に発注いただいたのは昨年末くらいで、当社メンバー達が事前準備・調査をしっかり進めていたこともあってすぐに動くようにはなりましたが、ベニヤでモックを作り、ハンズゴルフクラブの関係者の皆さんと使い勝手などの議論をしっかりと重ねました。特に顔認証装置の高さ・距離はお客様の身長差がかなりあるため調整が難航しましたが、5月末には設置完了しました。

設置完了後もハンズゴルフクラブ関係者のさらなる検証、そして登録に向けた準備を念入りに行い、運用開始となりました。

しっかりと事前準備を行った甲斐があり、運用開始後はほとんどトラブルもなく、お客様の反応も良好とのことです。

※この動画は設置完了直後の状態で少し認証の反応が悪いのですが、この後も認証パラメータなどの調整を行って改善しています。

リライトカードやICカードでは、カード忘れや貸し借りの問題がありましたが、顔認証なら解決できます。また、今後の発展として認証装置をお客様の動線に設置して、練習場スタッフがいち早くお客様の来場を知り、フロントにいらしたときにはお名前や来場履歴などの情報を頭に入れた状態でお出迎えできるなどの、おもてなしへの活用も期待されています。

ハンズゴルフクラブさんでは入金機に顔認証システムの設置と共に、クレジットカードやバーコード決済などが可能になるマルチ決済端末も設置しました。タッチパネルモニターも大きくし、打席選択なども操作しやすくなりました。

もともとIT企業でもある我々ならではのスピードでゴルフ練習場向けシステムもどんどん進化させていく予定です!

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