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プログラミングでメシが食えるか!?

カミソリ:Cobra Classic Razor

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私は専門外の時事ネタは一切書きませんので、こんな時期でもマイペースで趣味ネタです。

このところ本業?のゴルフ関連以外では、カミソリにハマっています。髭の濃い人だと毎日面倒だと思いながらやっている髭剃りが、ウェットシェービングで楽しめるようになると、毎日早く髭を剃りたくなるくらい!?

さて、昔の床屋さんで使われていたような、一枚刃のいわゆるカミソリから、誰でも簡単に自分で髭剃りができるような安全カミソリを生み出したのはGilletteでしょう。1900年すぎにGilletteが作り始めた両刃カミソリはいまだに互換性のある替え刃が作られ、世界中で使われています。もちろん、電動カミソリを使う人の方がはるかに多いとは思いますが・・・。

安全カミソリや電動カミソリが登場した後も、床屋さんでは一枚刃のカミソリが使われてきましたが、昔ながらの一枚刃カミソリは刃を研ぎながら使い続けたため、衛生面や感染の危険性などから、替え刃式の一枚刃カミソリも作られてきました。伝統的に刃物が得意な日本では世界でも有名な替え刃メーカーが今でも2社存在していて、それぞれ両刃カミソリ用の替え刃も作っていますし、替え刃式の一枚刃カミソリ用の替え刃も作っています。アーティスト・クラブという名前で呼ばれたため、AC系替え刃と世界的にマニアの間では呼ばれ、その切れ味は人気です。

Gilletteタイプの両刃カミソリでは替え刃をカーブさせてホルダーに装着して使う構造のため、替え刃は薄目なのですが、一枚刃カミソリ用の替え刃は反らせずに使うので、厚めの刃です。厚めの刃の片刃カミソリといえばSchickのInjectorシリーズが有名でしたが、AC系替え刃をなんとか安全カミソリで使いたいと考えたマニアが、SchickのInjectorシリーズに無理矢理装着して使ったところ、素晴らしい剃り心地!と話題になり、無理矢理ではなく、AC系替え刃にあわせたホルダーを生み出そうとなって・・・

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アメリカのClassicShavingというお店がホルスターなどを製造しているGALCOという会社に作らせたCobra Classic Razorが2009年に登場しました。

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細かい部品も多く、製造コストもかかったためか、あまりたくさん作られず、さらにClassicShavingのオーナーが変わるなどしたらしく、今ではオークションなどでしか手に入れられません。当時は2万円くらいだったみたいですが、今ではさらに高い値段で取引されています。

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その後、2014年にはCobraに勝つことができる動物として知られるMongooseという名前で発売され、シンプルな3ピース構成で登場しました。Mongooseも既に製造されておらず、新品での購入は難しい感じです。日本ではウェットシェービングを楽しむ人はかなり少なく、海外ではそれなりの人気もあるようですが、それでも小ロットの手作り品のような高級ホルダーはなかなか安定生産されず、欲しいと思ってもなかなか手に入らないのです。

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他にも似たような構成のAC系替え刃を使うホルダーが各社から登場しました。なお、Cobraをもう少し一般的な形状にしたKing CobraというカミソリもClassicShavingから発売されています。私の手元にもこのくらいAC系替え刃を使うホルダーがありますが、日本ではひとつも作られておらず、でも、替え刃は日本製しかない、というのが面白いところです。

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ClassicShavingでは2019年にENOCHというホルダーが登場しました。Cobraと同じくらいコンパクトなヘッドですが、見た目はCobraほど個性的ではない感じです。夏頃には届く予定でしたが、いろいろと課題が残ったようで、届いたのは年末でした。

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さらにClassicShavingではHIRAM Commanderというホルダーも登場し、こちらはまさにCobraと似たハンドル形状ですが、ヘッドが大きなタイプです。ENOCHもHIRAMもステンレス製ですが、中国製造のようです。

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私の場合はようやく最近Cobraを手に入れましたので、剃り味の体験の順番が時代の順ではないのですが、Cobraはかなり刃の当たりが強いタイプです。アグレッシブと表現されますが、同じ替え刃を使ってもホルダーのヘッド形状によって刃の当たりは全く異なります。ヘッドがコンパクトなのは、鼻の下などで細かい操作がしやすく、よい感じです。

外観が似ているHIRAMはマイルドな肌当たりで、ヘッドが大きいのと刃の固定があまい構造のため、剃り味はかなり違います。ENOCHの方がCobraに似た剃り心地です。

MongooseはCobraに比べるとだいぶマイルドで、安心して剃れます。手持ちのものではAbove the TieのSE1はアグレッシブすぎてまず使いません。でも、レビューを見ると私と逆の評価も多く、肌や髭の状態、剃り方の癖によって評価も変わるのでしょう。

ちなみに、アグレッシブなら深ぞりできて綺麗に剃れる、というほど単純ではありません。アグレッシブだと肌がヒリヒリしやすく、血も出やすいのに対し、マイルドな方が安心して念入りに剃り上げることができることもあります。

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これだけ刃が見えているホルダーは珍しい気がしますが、とりあえず伝説のCobra Classic Razorが手にはいって嬉しい限りです。

Gillette系の両刃カミソリも楽しいですが、AC系の片刃カミソリもかなり違う剃り心地を楽しめます。毎日の嗜みもどうせやるなら楽しく・・・!?

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