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プログラミングでメシが食えるか!?

今度の著書は、自分の体験・経験を補うような本

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6月5日発売の著書「プログラムは技術だけでは動かない ~プログラミングで食べていくために知っておくべきこと」は、「こうすべき・こうあるべき」という一般論ではなく、自分自身や自分の周りの人達ががやってみて成功したこと、失敗したことをまとめた本です。私自身が教科書的な本はあまり好きでなく、経験談・体験談のような本の方が得るものが多いと感じているからです。私自身のことはともかく、私のまわりの方々の成功・失敗を、それほど具体的ではないとはいえ、紹介するのは当人が気にするのではないかという心配もあったのですが、良いことは問題ないでしょうし、悪いこともほぼ全てその後、乗り越えていることなので、あまり躊躇せずに紹介しました。

さて、私自身の内容は隠す必要もないので、具体的に書きました。私がプログラマーになるまでの話や、入社3年目に事業部をつくってどうなったか、CADシステムの開発販売はなぜ失敗したか、受託開発はどうだったか、ProDHCPなどの製品はどのように誕生したか、最近の製品開発販売はどんなことを考えているか、というような内容です。なぜそのようなことを書いたかといえば、例えば「自社製品開発販売により得意分野・固有技術で勝負しよう」と言うと「そんな理想論を言うな」とか「そういう環境にいないから無理だ」という反応が多かったからです。私自身はブランド力も何もない中小企業でアルバイターから社長までやり、実際に自分で事業を立ち上げたり、自社製品開発販売でたくさんの失敗もしましたが成功もしてきました。

人間、できない理由を言って逃げるのは簡単なのです。でも、本当にやってみた人の様子を少しでも知ることで、「こんなレベルでもはじめられるのか」「やってみるとこういう点で苦労するのか」と具体的なイメージが浮かんできて、やってみる気分にもなれるだろうと考えて書きました。そして、失敗パターンを多少なりとも知っていれば、それに対する備えもできます。

私自身もまだまだもがき苦しんでいることも多いのですが、なおさら親近感も感じてもらえるかもしれません。やろうと思えば大抵のことはできるものです。が、そう簡単にすんなり成功するものでもありません。自分の体験・経験を補ってくれるのが読書の大きなポイントのひとつです。

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