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プログラミングでメシが食えるか!?

自分でやることと人に教えることは、全く別物?

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私はプログラマーなのでIT関連製品の開発販売の話題を書くことが多いのですが、当社ではゴルフ練習場向けシステムの開発販売事業も好調です。プログラマーでありながらも社長なので、ゴルフ練習場にご挨拶に伺うこともあります。

ほとんどのゴルフ練習場では当然ながら、ゴルフがうまい人がいます(お客さんではなく)。ゴルフスクールもある練習場がたくさんありますので、レッスンプロもいますし、支配人さんがプロの資格を持っているなど、従業員もゴルフ好きの方が多かったりします。

私は以前は全くゴルフに興味がなかったのですが、タイに出張で行くようになってからゴルフも始めました。タイではゴルフがとても安価にプレーできますので、懇親会的な位置づけでパートナーさん達とゴルフに行くということがとても多いのです。ゴルフを始めたおかげでゴルフのこともだいぶ分かりましたし、ゴルフ練習場に伺う際にも話に混ざることができるようになったのは、とても大きな副産物(?)でした。機会があればできるだけクラブも持参してお客として打たせていただくようにもしています。自分でやってみるといろいろなことが見えるようになるものなのです。とはいえ、ゴルフはいきなり巧くなるものでもないので、残念ながら練習場の方々の前で颯爽とスイングをできないのが悲しいところです。

さて、前置きが長くなりましたが、そうやってお客さんである練習場さんを訪問して、打席で練習していると、プロの資格を持つ支配人さんや、有名なプロの方が気を使って見に来てくれます。そして、ワンポイントレッスンのような感じになるのですが、自分が下手くそで教わる立場になると気付くことがたくさんあるものなのです。

まず、巧い人は教え方が冷たいことが多いのです。「**でないと振る意味がない」「短いクラブも使えないうちに長いものなど無理だ」という感じです。別に悪気があるわけではなく、教える側としてごく当たり前のことを言っているだけなのだと思います。ところが、こちらとしては、「別にプロになりたいわけではなく、パートナーさんとラウンドする際に迷惑がかからない程度になりたい」という気持ちですので、下手でも何でもラウンドする際にはそれなりにクラブを使う必要もありますし、なによりも振ることに慣れて、プレッシャーの中でも下手なりのプレーができるようになりたいのです。

ところが、冷たい口調で難しいことを言われて、さらに、見られながら「はい、振ってみてください」とか言われると、ますます硬くなって頭も混乱してひどい状態になります。しまいには「自分でも良くわからん状態になってしまったから、好きにさせて!」と言いたくなってしまいます。

我が家の子供達が小さい頃、喘息対策からスイミングスクールに通わせていたのですが、スイミングの先生にも教えるのが上手で子供達に人気がある先生と、嫌がられる先生がいるものです。傾向として、自分自身が水泳を極めていた先生ほど、教えるのが厳しすぎるのか、生徒が避けたり上達しなかったりする感じがありました。そして、教えるのが上手で子供達に人気がある先生は、実は自分ではほぼ泳げない人だった、ということもありました。自分でやることと教えることは別のことなのです。

私の父は学生時代にピッチャーをしていて、私が子供の頃に私を連れて小学校の校庭にキャッチボールに行くのですが、私を座らせて自分が気持ちよく数十球投げると「じゃ、帰るか」と。。私にバッティングをやらせてくれたこともありましたが、私がボールを怖がると「じゃあいい」と止めてしまった気がします。一方、母は学生時代からソフトボールをしていて、大人になってもママさんソフトをやっていました。母も私を連れて小学校の校庭に行くのですが、母がキャッチャーをして私に気が済むまでたっぷり投げさせてくれました。下手で暴投ばかりだったのですが、「お前の馬鹿力で荒れた玉は守備練習にちょうど良い」と嫌な顔せずに相手をしてくれました。

娘が小さい頃に、ローラーブレードをやらせたところ、ヘルメットや肘当てなどをつけるのを嫌がったのですが、私もちゃんとつけて「お揃いで格好良いね!」と言い、とにかく褒めて楽しい気分にさせたら、すぐに滑れるようになっていました。息子が小さいときには校庭に野球の道具を持って行って、暴投したりバッティングでひどい方向に打たれたりで、ひたすら私は球拾いでしたが、「手が届かないほどすごい玉だったよ」「やられたー」と褒めていたら、日が暮れるまで楽しそうに続けていたものです。

ゴルフも多分、「いいスイングじゃないですかぁ!」とか、「荒れているけど良く飛んでますねぇ」と煽てられれば、のびのびと楽しくやる気になると思うのですよねぇ。そういう先生に教わったことがないので分かりませんが。。タイでパートナーさん達とラウンドするときには、上手な皆さんが煽てながらアドバイスしてくれるので、楽しく、しかもまずまずのペースでラウンドできるのです。まあ、単にプライドが高くて教わるのが苦手、というだけかもしれませんけどねぇ・・・。

ちなみに、我が家の子供達は「パパから勉強を教わると、言っていることが難しすぎて分からない」とママに愚痴っていたそうです。中学くらいまでは成績優秀でしたから、できて当たり前という話し方になっているのでしょう。やっぱり自分ができるのと、上手に教えることは全く別物なのでしょうね。

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