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番長と遊ぼう:あの人にお勧めしたいこの一冊:吉川三国志

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番長と遊ぼうのお題が示されました。ちょうど私は吉川三国志をまもなく読み終えるところなので、この本をお勧めしましょう。

あの人:一人で孤立してしまって行き詰まっているリーダー

この一冊:吉川英治「三国志」(1〜8巻)

理由:
歴史から学ぶことは非常に多いのですが、三国志は様々な要素を含んでいると思います。基本的に国を統一したいという思いを持った人々が、様々な戦略・戦術で競い合うわけですが、それは現代のリーダーと多くの共通点があります。

リーダーには、
・権力で押さえ込むタイプ
・魅力で引きつけるタイプ
・やらされているタイプ
などがあると思いますが、三国志にはそれぞれが登場します。現在社会、あるいは今の会社では、力で押さえ込むのはまず上手くいかず、人を引きつけて行かなければ成功は難しいでしょう。ちょうど三国志、特に演義は力の曹操に対して人の劉備が魅力的に描かれており、中でも「大事を成すには必ず人を以って本と為す」という明言がまさにそれを物語っています。

また、三国志では戦ですので兵法をいかに理解していて、それを応用できるかが結果に直結しており、孔明の人気も高いものです。さらに、武勇を誇る関羽・張飛をはじめとした武将達の仁義と活用もポイントです。ビジネスにおいてもマーケティングの基本を知った上でどうオリジナリティを出すか、力のあるメンバーをどう活かすかなどに直結するものです。

三国志では裏切りの多さもポイントの一つですが、これはやや現代と違う気もしないでもないですが、退職した社員による情報漏洩などに通ずる部分もあるかも知れません。

いずれにしても、何となく上手く行っていないと感じているリーダーは是非一度読んでみて欲しいところです。もちろん読み物としても魅力的で、寝不足になること間違いなしでしょう。なお、三国志には日本語版でいくつか出ていますが、私は他を読んだわけではないのですが、吉川英治版は古い文体の美しさも楽しめ、気に入っています。

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