オルタナティブ・ブログ > 事業のヒント >

事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

中国から竹炭を輸入する3

»

中国から大型コンテナ1台分の竹炭や竹炭商品を大量に輸入しました。

倉庫には山のように単ボール箱が積まれていました。

大量に買ったので原価率は低く、販売価格の10分の1くらいだったと思います。

もうちょっと低かったかもしれず、「売れたら儲かるなあ~」とニンマリでした。(笑)

竹炭関連商品はそのまま売れますし、竹炭は段ボール箱単位でも売れますし、家庭用に小分けにして売ることもできます。

営業もいろんなアイデアを出してきて、売り方を考えました。

いろんなパターンで写真を撮り、プリンタで印刷してパンフレットを作っていきました。

当時のパソコンで素人が作ったパンフレットですので、自然食品のパンフレットと同じく怪しさ満開です。(笑)

それでも何もないよりマシですので、自然食品の関連商品のように無理やり販売をスタートしました。

しかし、あまり売れませんでした・・・。

段ボール箱ごと買えばかなり割安になりますので、どかっと買う人もいると思っていましたが、それはほとんどなかったですね。

調子に乗ってどかっとコンテナ1台分も買うのは、どうやら私だけのようです。(笑)

ある営業は、中国産だから売りにくいと言っていました。

当時の中国産は「安かろう悪かろう」というイメージが今よりきつかったので、当然かもしれません。

そこで、「国産として売ったらいいのでは?」と言ってきました。

経営者としては、さすがにそれはマズイと思いました。

なぜなら、箱を見れば中国産ということがまるわかりで、すぐにバレるからです。

(そこかい!)

ならば、箱から出してしまえば産地はわかりませんので、それですんなりオッケーを出しました!(笑)

今なら産地偽装で問題になるかもしれませんが、当時はこんなもんです。

こんなもんと言うと語弊があるかもしれませんが、そんな感覚のところは多かったですし、実際に食品の産地偽装なんて珍しくありませんでした。

別の例としては、近くのスーパーでは賞味期限切れの生鮮食品のラベルを貼り替えて、普通に出していました。

そんなのに比べたら、炭の産地偽装なんてかわいいもんです!

さっそく言い出しっぺの営業がサンプルの段ボール箱を入れ替えて、営業に向いました。

すると帰ってくるなり、「国産の炭って説明したのに、カタログに中国産って書いてあるやんけー」と言ってきました。

パンフレットを見せて「国産の炭」と言って説明していたら、「へえー、中国産なんですね~」と何気なく言ってきて、めっちゃ慌てたということでした。

まあ、こんな調子です。(笑)

あまりに何も考えない行動で笑うしかありませんが、やっぱり悪いことはできないものです。

中国産だから売れないのではなく、他に理由があるから売れないのがよくわかりました。

Comment(0)