床下竹炭2
床下に竹炭を敷くと調湿効果や脱臭作用があり、その効果が実感できることがわかりましたので、それに力を入れて販売することにしました。
1部屋敷くと10万円くらいになりますので、一軒家となると何十万円の売上になります。
その原価は10分の1以下ですので、ドドッと売れれば資金繰りが一気に楽になります。
倉庫には山のように竹炭がありますし、休日なら作業員もほんのちょっとの手当だけで動かせますので、経費もほとんどかかりません。
パソコンで怪しいパンフレットを作り、営業が回ることになりました。
そして注文がドドっと流れ込んできました!
・・・と言いたいところですが、チョロッとも入りませんでした。(笑)
当たり前の話ですが、怪しい営業マンが怪しいパンフレットを持って何十万円の商品を売ろうとするのですから、ヘタしたら悪徳商法に間違われてしまいます。
お客さんにすれば、「この壺を買えば、悪霊が退散して運気が良くなりますよ~」と言っているのと同じに聞こえたかもしれませんね。(笑)
そんな時、知り合いの車の営業をしている人が会社を辞めました。
次の仕事を探しているということで私のところに話に来たのですが、固定費を出すことができませんので、完全歩合制の話をしました。
もちろん、床下竹炭の営業です。
詳細は覚えていませんが、売上の半分以上が収入になるという話をしたと思います。
単純に計算すると、30万円の契約を2件取れば30万円の収入になります。
一ヶ月かかって2件の注文を取ればいいので、楽勝ですよね?
楽勝かどうかは別としても、とても良い条件ですよね・・・?
しばらく考えたいという返事で帰りましたが、後日、断りの連絡がありました。
かなり悩んだということでしたが、絶対に月2件は契約が取れる自信がないということだったのです。
実際は、「怪しさ満開なので嫌だ!」という理由だったのかもしれませんが。(笑)
安くても安定した収入があり、同じ業界のほうが良いということで、安月給で雇われに行かれました・・・。
そんなこんなで、ポツポツと受注はできていましたが、ドドっと入ってくることはありませんでした。
単価が高い分、それだけハードルも高いということですね。
営業馬にも売り上げに応じた「臨時ボーナス」というニンジンをぶら下げてあったのですが、あまりニンジンめがけて突進しなかったですね。
私が背中に乗って釣り竿でニンジンをぶら下げていますので、いつまでたってもありつけないのがわかっていたのかもしれません。(笑)
赤字が続いていましたが、さらなる赤字継続は決定です。
でも、そんなことで私の鼻息の荒さが落ちることはありません!
はるか彼方のニンジンを目指して、さらなる快進撃ではなく爆走でもなく、迷走が続くのでした。(笑)