中国から竹炭を輸入する2
中国から大型コンテナ1台分の竹炭や竹炭商品を大量に輸入することになりました。
先方はあらゆる商品を扱っている商社のような会社で、やりとりはすべてメールでした。
そんなに大きな会社ではないようで、メールの相手は社長でした。
コンテナ1台分ですので、支払いは200万円くらいになっていました。
どんな品質かわかりませんし、ほとんど衝動買いのようなものですが、それにしてもどえらい金額です。(笑)
当時は中国から物を買う場合、代金先払いが鉄則でした。
現金商売ですので、先に全額現金で支払わないと取り引きしてもらえないのです。
それはもちろん知っていましたが、一括で200万円はしんどいですし、中国からは初めての輸入ですので、何かと不安がありました。
そこで、最初に60万円を支払って、品物が到着してから残りの140万円を支払う打診をしました。
ダメモトで言ってみたのですが、あっさりとOKしてくれました。
どんな交渉をしたのか覚えていませんが、「初めての取り引きなので、どんな会社かもわからず不安がある」という感じで伝えたような気がします。
向こうからすれば「こっちの方がよっぽど不安じゃ!」と言われそうな話ですが。(笑)
それまでのメールで多少なりとも信頼関係ができていましたので、すんなりいったのだと思います。
少し後で中国貿易に詳しい人にこの話をすると、「そんな条件を中国側が飲むなんて信じられん!」と言っていました。
何度か取り引きがあるならともかく、どこの馬の骨かもわからない会社ですので、普通に考えたらそうですよね。
「信じられん!ありえん!考えられん!」と何度も言っていました。
でも、実は私の計算通りだったのです!
何を計算していたかといえば、「・・・まあ、何とかなるだろう?!」という計算です。(笑)
1、2、3の次はたくさんという思考回路ですので、3秒ほど考えた次は「まあ、何とかなるだろう?!」という答えが出るのです!
この取り引きで、海外送金、インボイス、税関、関税、脱税とかを一通りやり、税関とかで問題があったものの、何とかクリアすることができました。
あ、脱税はちょっと違いました。(笑)
ちょうどそのタイミングで、大きなプレハブが余っているので引き取ってくれないかという話がありました。
その前には家の近くの土地を買っていましたので、場所は十分にありました。
プレハブといえども解体して運搬して建てると相当な費用がかかりますが、コンクリート製品製造部門の従業員が何人もいます。
「こんなことまですんのかよ~」とブーブー言っていましたが、「まあ、そのうちボーナスを弾むで頑張れ!」と言って、やったこともない解体、組み立てをやらせました。
もちろん、倉庫に運搬するのも問答無用で従業員の仕事です。(笑)
このように、すばらしい連携で竹炭が倉庫に収まったのです。
大型コンテナに隙間なくぎっしりですので、それはもう、圧倒されるくらいすごい量でした・・・。