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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

事業縮小の結果

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事業縮小を思い立ってから実行するまでは、一ヶ月くらいだったと思います。

その間にはいろいろな思いや懸念、課題などがありましたが、決断してからは順調に進んで行きました。

専務を独立させてメインの取引先を任せたのですが、従業員も含めて大きな問題もなく、計画通り移行することができました。

独立してからも順調というか現状維持ができていましたので、やっぱり実行して良かったと思いました。

事業縮小は事業拡大や起業よりも難しいわけですが、その最大の障壁は、自分自身のプライドだったのかもしれません。

変なプライドがあるから、「縮小なんてカッコ悪い」みたいなレベルの発想が頭にあり、それがブレーキをかけていたような気がします。

さて、いざ事業縮小を実行した結果ですが、経営的には問題ありませんでした。

規模的には3分の1くらいになっていたのですが、メインの取引先は、最近は利益はほとんど出ていなかったため、資金繰りなどにも影響はありませんでした。

従業員は縮小前よりも良い意味で伸び伸びとしていました。

前は比較対象があるようなプレッシャーみたいなものがあったのですが、それがなくなったので、生き生きとしてきたわけです。

かといって羽根を伸ばしてだらけるのではなく、余計な気を遣わなくて良くなった分、仕事に集中するようになったのです。

こうなることは予想していましたが、そのとおりになりました。

そして、私自身の問題というか気持ちの整理ですが、意外なほどスッキリしていました。

肩の荷が下りたというか、頭の上のたんこぶが取れたというか、久しぶりに大便が一気に出たような、そんな爽快な気分でした。(笑)

いろんな思いは残っていたものの、それ以上にスッキリした気分でしたので、やはり縮小して良かったと思いました。

こうして、かなり大掛かりな事業縮小計画はいろんな面で成功したのです。

これも、私の経営者としての実力があってのことです!

と言う前に、経営者としての実力があれば、縮小なんてしなくていいですよね。(笑)

勢いだけで事業拡大を進めてきたのが一段落したのでした。

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