紹介で採用して解雇する辛さ2
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そうして採用した新入社員は足がない問題点がありましたが、電車やバスを使って通勤するのは大変ですので、近くを通る従業員が乗せてくることになりました。
チームワークは良かったので、そのあたりは問題ないという感じですね。
しばらくは頑張って仕事をしていましたし、通勤もそれで問題ありませんでした。
ちなみに、私が彼女の顔を見たのは、採用してしばらくしてからです。
工場に遊びに行った時に、いや、仕事を見に行った時に初対面したのです。(笑)
その時は頑張って仕事をしていましたし、話を聞いても問題なさそうでしたので、「もう大丈夫か?」と思った頃に、乗せてくる従業員が遅刻する事態が発生しました。
待ち合わせの時間になっても現れずに、ギリギリまで待って出発したら、少し遅刻してしまったということだったのです。
その程度のことは私の耳には入りませんが、それが何度か起こるようになり、問題になってきたので、私のところに連絡がありました。
もちろん、責任者は指導していますし、時間が来たら出発するようにしていますので、乗せてくる従業員が遅刻することもありません。
それでも、何度か注意しても無断欠勤が続いたため、クビにするしかないという結論でした。
その報告を聞いて、「嫌な予感が的中したか・・・」と思ったのと同時に、ドッと気が重くなりました。(笑)
ここからは私の仕事ですので、紹介者と本人に解雇を言い渡さなければなりません。
まず、紹介者でもある彼に話をしました。
状況を説明して、これからクビにすることを告げると、あっさりと「わかりました」という返事でした。
そうなることはわかっていたのでしょう。
そうであっても、私としては言うタイミングや言い方に気を遣いますので、それだけで現場で一日仕事をしたような疲れがありました。
さらに、本人にも言わなければなりません。
本人もすでに覚悟をしていたのか、あっさりした返事でした。
不幸中の幸いとしては、告げた当日も休みだったことですね。
その日は仕事に来ていたら、もっと言いにくかったと思います。
時間にすればわずかですが、こうして大変な仕事が終わったのです。
言う回数は2倍ですが、気苦労は数倍という感じでした。
最初に嫌な予感があったわけですが、情に流されたこともあって、経営者として判断を間違ってしまいました。
間違いではないかも知れませんが、縁故採用の欠点がもろに出た結末でした。
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