【図解】コレ1枚でわかるビジネス・インテリジェンス(BI)
ある商品の在庫状況を知りたければ、在庫管理システムに問い合わせれば、確認することができます。しかし、1ヶ月後の在庫状況を知りたければ、在庫管理システムのデータに加え、受注管理システムにある受注状況のデータや生産管理システムの生産、および、倉庫への出荷予定に関わるデータと付き合わせなくては、分かりません。また、年間の在庫の推移となると、さらに販売計画や生産計画のデータと付き合わせる必要があります。
このように、複数の業務システムにまたがるデータを付き合わせなければ分からないような問い合わせや、その結果をレポートにまとめたいというニーズは、少なくありません。
そこで、関係する業務システムから必要なデータを抜き出し、データベース(DWH: Data Warehouse)を作り、これを使って管理レポートを作成(リポーティング)したり、様々な視点からデータの組合せを変えて分析(OLAP分析)したり、統計的な手法でデータに内在する法則や関係を見つけ(データマイニング)たりなどの作業が行われます。
さらに、「在庫量を最小化するための製造パターンを知りたい」といった場合には、上記に加え、統計的な予測モデルを使ってシミュレーションを行い、最適解を求めることが必要になります。
このようなシステムが、BI(Business Intelligence)です。ただし、前者のような過去から現在について分析・整理し、レポートするものをBI(Business Intelligence)、未来における最適解を導き出すものをBA(Business Analytics)と呼んで区別することもあります。
例えば、BIは、過去や現状を可視化することで、そこに内在する関係や構造から、何らかの結果に至った原因や理由を見つけ出すことが主な目的です。
- 製品不良の傾向を明らかにし、その原因を特定。
- 業績の推移から、業績を左右する要員とその影響度合いを明確化。
- 事業投資と経営指標に及ぼす影響を推測。
- 人材とスキルの関係、業績への貢献度合いを明示。
- お客様の購入商品からアップセル可能な商品のレコメンド。
一方BAは、将来のある時点における目標を達成するための最適な計画を作ることが目的です。
- 事業における最適な予算や人材の配分。
- 目的地へ物資を運ぶ上での最適な輸送ルート。
- 季節ごとに集客を最大化できるホテルの客室料金設定。
- 売上を最大化するための顧客モデルと対象顧客の発見。
- 来店客を増やすための広告宣伝の組合せ。
経験や勘だけに頼るのではなく、データに基づく的確で迅速な意志決定を行うために、このようなシステムが使われています。
【最新版】最新のITトレンドとビジネス戦略【2015年5月版】
「最新のITトレンドとビジネス戦略(全326ページ)」を最新版に更新しました。新規追加のプレゼンテーションは6枚ですが、新しい解説文を24ページ追加し、全てロイヤリティ・フリーとさせて頂きました。ご活用下さい。
テクノロジー編【2015年5月版】(271ページ)
新規ページを6ページ、最新の解説文を24ページ追加しています。
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・コレ一枚でわかるIoTとビッグデータを改訂しました。
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・プレゼンテーション(24ページ)の「ノート」に最新の解説文を追加致しました。こちらも合わせてロイヤリティフリーでご活用下さい。
ビジネス戦略編【2015年5月版】(55ページ)
新規追加はありません。誤字脱字の修正、解説文の訂正を行いました。
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目次
- 第0章 最新ITトレンドの全体像を把握する
- 第1章 クラウドコンピューティング
- 第2章 モバイルとウェアラブル
- 第3章 ITインフラ
- 第4章 IoTとビッグデータ
- 第5章 スマートマシン